ギルド加入 5
ほのぼのとした空気が胸に染み
ノエルは静かに涙を流していた。
ノエルの異変に最初に気付いたのは、シエルだった。
『ノエル!?どうしたの!?』
『や...俺、嬉しくて...昔のままのシエルでいてくれた事に。それに...俺をギルドに入れてくれた事にも...』
『もう。ノエルは泣き虫さんなんだから。』
そう言って、シエルはノエルの頭を優しく撫でた。
『さっ。ノエルの歓迎会の準備をするよ!女子は料理担当!男子は食器とか机に並べて!』
ルナが言うと一斉にみんなが動き出した。
『シリウスさん。今日は何作るのー?』
『そうねぇ...歓迎会だから豪華にいくわよ。火山鶏の炙り肉に精霊果の彩りサラダでしょー?スープは溶岩石が手に入ったから地熱シチューとピザ2種類は...ビースト肉が売っていたから獣王の牙ピザとスターシロップとルビーオレンジ。それとアメジストベリーが手に入ったから宝石ピザね。と後デザートはルナに任せようかしら。』
『わぁ。美味しそう。』
ニーナはヨダレを垂らしそうになっていた。
『じゃあシエルはシチューの具材を切ってくれる?終わったらサラダの盛り付けも!ニーナはピザをお願い。ルナはデザートを頼むわ!』
『『『はーい♪』』』
4人はそれぞれ手際よく動き出した。
その様子を見守る男たち。
『さっ、俺達も準備をしようか。あ、ノエルはこのまま座っててな!』
『そうだね。ノエルは主役だから、待ってて。』
『準備が終わったら、俺たちと少し手合わせしようぜ??』
『ヘクター。いくらなんでも初日はちょっと...』
と心配そうに言うフェリスにノエルは答える。
『はい!お願いします!!』
『えぇー...ノエルまで...』
『だってよフェリス!』
嬉しそうに笑うヘクター。
フェリスはため息を着きながらも、
『じゃあ俺が審判するよ。危なくなったらすぐ止めるからね??』
『フェリスが審判なら全力で行けるな!』
ガハハと笑うヘクターを見てノエルは内心、
(まずいこと言っちゃった...かな?)
と少し不安になるのだった。
2人はノエルを残し、準備に向かった。
ノエルはその光景をじっと見ながら、改めて心に誓った。
(俺も、皆と一緒に頑張ろうーー)
すみません。更新時間遅くなりました。
美味しそうなご飯。考えてる時どんなのかな?って想像しながら書いたのですが
架空の料理の名前考えるのって難しいですね。