ギルド加入 3
ほのぼのした空気のなかフェリスが声を上げた。
『あ!そうそう。今回は依頼が3つ来てるよ。どれからにする??』
そう言って、ルナは3枚の依頼書をテーブルの上に広げた。
【⠀魔晄炉の探索⠀】
最近出現した魔晄炉の探索をお願いしたい。
この探索には「オラシオンコード」の「百花繚乱」と「フォレストナイト」との共同行動が含まれる。
報酬 4000万G
【⠀森林開拓⠀】
王都西門から50km離れた新規開拓地において、魔物の討伐と周辺の偵察を依頼したい。
報酬 2000万G
【⠀魔物討伐依頼⠀】
王都南門から続く街道でにて、夕方から夜にかけて魔物が活性化が報告されている。
商人の輸送警護を依頼したい。
報酬 1500万G
『ノエル加入して一発目だし、【⠀魔物討伐依頼⠀】で皆との連携を確認するのがいいかもね。』
フェリスが提案するとシリウスが頷いた。
『そうね。ノエルの初任務だし、これなら彼の動きも観察しやすいわ』
シリウスは作戦立案を得意とする副ギルドマスターで仲間の適性を見極める観察眼にも優れていた。
『シリウスさん!ノエルなら大丈夫だよ!危なくなったら私が守るから♪』
『シエル.....俺強くなったから大丈夫だよ?』
『え〜?ホントかなぁ〜?虫が怖くて泣いてたノエルからは想像できないなぁ〜?』
『っ!いつの話をしてるの!?シエル、それ10年も前だよ!』
ノエルは赤くなった顔をそらしながら、照れくさそうに言った。
『へぇ!ノエル虫ダメなの??なら私が燃やしてやっつけてあげるよ!』
『俺も虫なんて潰してやるぞ!』
ニーナとヘクターが笑いながら優しく声をかけてくれる。
『だ、大丈夫ですってば!もう虫は怖くないし!......それにシエルの話は、6歳のときのことだから!!』
『もう。みんなノエルをからかわないであげて』
『ルナさーん!』
『ノエル...泣きそうな顔になってるよ?』
『も、もう!本当に大丈夫だから!村でちゃんと修行してきたんですから!!』
『そっか。じゃあ、初任務ーー楽しみにしてるね』
すいません。登校時間少し遅れました。
ギルドのメンバーになったノエル。
ドキドキです!