再開 3
洋館のような洒落た建物。
中は思った以上に広く、複数の個室がある造りでギルドの仲間たちも何人かここで暮らしてるようだった。
『へぇ...意外と広いじゃん』
『でしょ〜!クエスト頑張ってお金貯めたからねぇ♪部屋数もあるしノエルも一緒に住めちゃうよ??』
そう言って笑うシエルの部屋は、台所・風呂・トイレ付きで寝室が二部屋。
(いやいや、シエルと二人暮しって....無理だろ!?)
『ま、まぁ....考えとく』
『ふふっ。一緒に住めるといいな〜♪』
キラキラした笑顔でこちらを見るシエルに、ノエルは思わず視線を逸らした。
『と..とりあえずお風呂借りるよ!』
『うん。ゆっくり入ってきて〜♪』
脱衣所に向かいながら、ノエルは釘を刺す。
『絶対.....ぜっっったい入ってくるなよ!?』
『.....ぷっ、はーい』
しっかり扉を閉め、湯船に浸かったノエルは、今日の出来事を振り返っていた。
(ここまで...長かったなぁ。シエルも大人っぽくなってて....まさか好きな人とか居るのかな....??)
そんな思いが胸をかすめた時ーーー。
『ノエル〜!来ちゃった〜♪』
『はぁぁぁあっっっっ!?』
『え??なんて言ったのノエル??』
『バカ!!来んなって言っただろ!!』
慌てて後ろを向き、泡をざっと流してお風呂から逃げ出すノエル。
(シエルの...見ちゃ...た.....ってことは俺のも見られたぁぁぁぁぁぁあああ!?)
『ノエルとアヒルさんで遊びたかったのに〜。背中も流してあげたかったなぁ〜』
ちょっとふくれっ面のシエル。
『いやいや...流石にそれは...』
『でもさ、ノエル、身体がゴツくなっててびっくりたよ?』
『....惚れた??』
『ふふふ。どーだろねぇ♪』
『.....とにかく、先に部屋で待ってるからな。』
(シエル...頼むから、もう少し自覚してくれよ...心臓に悪いって.....)
ノエルの顔が赤くなってる事に気づかないシエルだった。
こうして少しだけ距離の近くなった共同生活がはじまる。