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カレンデュラ  作者:
聖女と少年
19/42

教会 5

フェリスが歩いて行くと、子供たちとシスターが花壇で花を植えている所だった。


『...なんの花が咲くの?』

フェリスがそう尋ねると笑顔でアリアが答えた。


『カレンデュラだよ!黄色とオレンジの可愛いお花が咲くの!』


シスターと子供たちは種を撒き、水をあげて「早く花が咲かないかなー。」とキラキラした目で花壇を眺めていた。


『フェリス〜!終わったよー!』

駆け足でシエルがみんなの所に走ってきた。


『あ!シエルお姉ちゃんだ!』

マニアが言うと子供たちはシエルの元に集まった。


『みんな元気だった?』とシエルが尋ねると

『うん!毎日美味しいご飯もあるし皆んなで遊んで楽しいよ!』

『僕ね。字が書けるようになったんだよ!』

『私はお野菜食べれるようになった!』


子供たちが一斉に話し出す。

そんな光景を見ながらシエルは

『そっかそっか!また見せてくれるかな?』

と聞くと子供たちは皆嬉しそうに

『うん!』と返事をした。


『よし、みんな元気そうだけど......念のために。元気がもっと出る魔法、かけてあげるね?』


「ヒーリングベール」


そう唱えると子供たちの周りに空から光が降り注いで、キラキラとした光に包まれ子供たちを癒した。


『ありがとう。シエルお姉ちゃん!』


聖母のように優しく笑うシエルに子供たちはお礼を言った。


『さて。仕事も終わったしギルドに向かおっか!』

『そうだね。もう皆買い出しから帰ってきてるだろうし....』


二人は皆に挨拶だけしてルーンロードのギルドに向かった──



*****


買い出しの途中にニーナは雑貨屋によった。


『ノエル〜!ノエル〜!ちょっと来て!』


少し人混みに気圧されていたノエルは、呼ばれてホッとしたように店内に向かう。


『どうしたの?』


『こっちの白い髪留めと黒い髪留め。どっちが似合う!?』

ニーナの手には黒と白の髪留めが持たれていた。


『んー...黒...かな?』

悩みながら答えると

『ありがとう♪じゃあ買ってくるから少しここで待っててね』


そういいニーナは会計を済ます間ノエルは店の外で待っていた。


『おまたせ!』

と声をかけられ振り向くと....

高い位置で左右一つずつに結んだニーナの姿があった。

『どう?似合う??』


『うん!ニーナさん似合ってます!』

その姿はニーナにとても似合っていた。


『ありがとう!あ、ノエル!少し後ろ向いててくれる??』


言われるがまま後ろを向くノエルの髪を触り

ハーフアップに纏めて白い髪留めで結んだ。


『え!?ニーナさん...これ...』


『色違いだよー!ノエル髪長いし...結んだ方が華があるかな?って思って!そしてやっぱり似合ってる!後「ニーナさん」じゃなくて「ニーナ」でいいからね♪』


『....俺、髪結んだの、初めてかも。』

少し戸惑っていたらニーナがさりげなく言った。


『うちのギルド、みんなキャラ濃いでしょ?だから、このままだとノエルが埋もれちゃうと思って...これ、新しく入った仲間へのプレゼント!』


そして二人の距離は少しだけ縮まった。

ニーナの髪型はツインテールです!

ツインテールっていう表記が合うのかどうか分からなくて回りくどい書き方になってしまいました。


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