ギルド加入 7
初めての戦闘シーン!
ノエルとヘクター...上手く伝わると良いです。
『さっきも言った通り危なくなったら俺が止めに入るからね?』
『おう!フェリスよろしく頼む!』
『お...お願いします!』
フェリスは2人から少し離れ見守ることにした。
『さて...武器はどうする?』
ヘクターが木刀を手に取りノエルに尋ねる。
『素手で大丈夫です!』
ノエルは元気よく答えた。
『そうか。素手か!じゃあ素手でいこうぜっ!』
嬉しそうに笑うヘクターは少しノエルから距離を取った。
『勝負は料理ができるまでの十五分間。初めっ!』
フェリスの号令と同時に二人の空気が一変した。
数秒見つめ合い、先に動いたのはヘクターだった。
『動かないなら...こっちから行くぜ!』
そう言い一気に距離を詰め、手を振りかざすがノエルは涼しい顔でかわした。
『やるな。なら...これはどうだ!?』
ヘクターはラッシュを放つがノエルは全て手でガードをする。
少し後ろに下がり
『思ってたよりもやるじゃねぇか!!』
『へぇ。ノエルって見た目によらず、なかなかのスピード持ってな』
ヘクターとフェリスが感心してると、
『次は..俺の番です!』
ノエルが一気に前に飛び出し、ヘクターのがら空きの腹に1発ぶち込んだ。
がーーヘクターはビクともしない。
『見た目によらず、なかなかのパンチ力じゃねぇか!やるな、ノエル!』
(!?ヘクターさん...硬い!!)
びっくりしているノエルに追い討ちをかけるようにカウンターが飛んでくる瞬間ーー
『多重防御壁!!』
ノエルが魔法を唱えた。
パリンパリンと3枚の壁が破られ、ノエルは後ろに下がる。
『魔法も使えるのか!?なら...俺は...』
『雷槍!』
ヘクターが魔法を唱えると雷でできた大きな槍が姿を現す。
『あれは...ヤバい!!』
『氷の帳』
ヘクターとノエルの間に、突如として純白の冷気が渦巻いた。
直後、空から落ちるように巨大な氷壁が2人の間に降り立つ。
『はーーーい。ストップ!これ以上はシリウスさんに怒られるよー?』
『おっと!つい本気になっちまった。悪かったな。ノエル。』
『い...いえ!ヘクターさんもフェリスさんも凄いですね!』
(危なかったーーー。あれはヤバい。)
フェリスが止めたことで安堵するノエルに
『ノエルも凄いじゃん。見た目と違っていいもの持ってるよ!』
『ああ!スピードも良かった!』
2人がノエルを褒め、ノエルは自分の力が認められた事、王都でも通用する事を知って嬉しく思った。
『いたいたー!3人とも!ご飯の準備できたよー!』
ニーナが呼びに来た。
『おー!今行くー!』
『ヘクター、ノエルどうだった??』
『ノエル、すごいぞ!スピードもあるし、魔法の使い方もなかなかだ!』
『えっ!?魔法使ったの!?』
びっくりするニーナに
『咄嗟に防御魔法使ってしまって...』
『防御魔法かー!ヘクター相手なら...仕方ないね!』
ニーナは納得し、少し考えてーー
『ねぇノエル!次は私ともやろうよ!』
『え!?ニーナさんとも!?』
『だめなの!?』
『えーと...また今度お願いします!』
『絶対だよ?ノエル♪』
『ニーナとするなら俺とシリウスとフェリスが止め役だな。』
『ニーナはいつスイッチ入るか分からないからなぁ..1人じゃ止められないし...』
『『なんたって...【⠀鬼神⠀】だもんなー。』』
ヘクターとフェリスは顔を見合わせてそう言うと
少し不満そうな顔で
『私鬼じゃないもん...』
『ニーナさんは【⠀不死鳥⠀】ですもんねー。』
笑いかけるノエルに
『それはそれで..恥ずかしい!!』
顔を隠すニーナにフェリスは
『まぁ。席に着いたら皆にある程度のノエルの評価は話すよ。とりあえず中に入ろう。』
『はーい。』
そうして四人は部屋の中に入っていった。
魔法なんですけどルビの振ってない魔法名はそのままの呼び方で唱えます。
種類によって呼び方を変えてますので全てにルビを入れるかどうかコメントしてもらえると治します!