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17.わたくしとマイロ

お久しぶりです!

ロッティ視点で数話更新出来たらいいなと思っております。

が、不定期になるかもしれません!

よろしくお願いします。


「ロッティ、ぼくのおよめさんになって?」


わたくしの4歳の時の大事な思い出。


わたくしはシャルロッテ。ラヴィータ伯爵家の長女で後継ぎでもあります。

わたくしは一人っ子だったため幼いころは少し寂しい思いもしましたが、両親の愛情をたっぷり受けて育ちました。


あの日も母の仲の良い友達のお家にて、同世代の子供たちも一緒にお茶会へ招かれておりました。

女の子というものは今考えるとあんなに幼かったのにませておりますわね。


「しゃるろってさまはどうしてそんなにくらいの?」

「くらい?」

「かみもめもきのいろとおなじでくらいわ」

「そう?」

そう言ってきた女の子は真っ赤な髪に真っ赤な瞳の派手なご令嬢でした。


「おかあさまはきれいないろなのに、しゃるろってさまはどうしてくらいの?」

「おとうさまににたのだとおもいます」

「かわいそうー!」

すると何人もの子が同調するではないですか。


わたくしはどうして可哀そうなのかもわからず、皆に嫌われたのだと思いました。

まあある意味まちがっていませんわよね。よってたかって容姿の批判なのですから。

そのことがあってからわたくしは子供なりに悩むようになりましたわ。


そしたらある日お父様がお仕事仲間で同年代の子がいるからお友達になれたら

と連れてこられたのがマイロでした。


茶色い髪に深い緑の瞳はわたくしの心を落ち着かせるものでした。

男の子だったというのもよかったのでしょう。


わたくしたちはあっという間に仲良くなりましたわ。

そしてついついお茶会で言われた容姿のことを愚痴ってしまいました。

それを聞いたマイロは、「リスみたいでかわいい」「おそろい」だと言ってくれました。

とても嬉しかったのを覚えています。

それまで、もやもやしていた気持ちが一気に晴れたような気がしました。


そしたらマイロがプロポーズしてきたのです!

当時は意味がよくわからなかったものの、お父様やお母様のように仲良く一生一緒にいられると聞いてすぐに「いいよ!」と答えましたわ。

今思い出してもおかしいですわよね。

よくお父様も許してくれたな。と思います。お父様は泣いていたけれど、嫁に出すより家にいてくれるからいいかと思い直したみたいでした。



その後お母様に容姿のことで悩んでいたことを打ち明け、マイロのおかげでこの色も好きになれたと話しました。

お母様は、

「そう。ロッティは可愛いからその子は嫉妬しちゃったのでしょうね。

容姿なんて若いうちだけなのよ!年取っちゃえば皆一緒よ!女は中身よ!!」


と親馬鹿なことを言いながらも幼くまだ母が言っていることが理解できないわたくしに中身を磨けと口酸っぱく言うようになりました。

淑女教育にも力を入れるようになりましたわね。

わたくしあんな女の子みたいになりたくない!マイロが頑張っているんだから自分も頑張らないと!と思うようになりました。


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