15.そして
短いです。
そんな俺はロッティが学園を卒業すると同時に婚姻式を挙げることになっている。
卒業したらロッティと会う機会も減ってしまう。
それは俺には耐えきれない。あと一年もある・・・。
だから俺は、義父上に仕事を教えてもらうという大義名分を振りかざし伯爵家へと移り込む。
幼い時から婚約者であるから、家族同然の付き合いをしてきた。
使用人とも仲良くやっている。俺にとっては第二の家である伯爵家は居心地がいい。
ああ。早くロッティと結婚したい!!!
同じ屋根の下とは言えど節度は大事である。義父上の信頼を損ねるわけにはいかない。
あと一年ぐらい耐えてみせる!!!
ああ。それから俺は王太子の側近になった。
セイン殿下のもとで殿下をサポートする役目を賜った。
ロッティ第一主義の俺は、ロッティが倒れた時や体調が悪い時、ロッティに何かがあった時は休みをもらうということも書面に起こしサインしてもらった。セイン殿下の顔は引きつっていたが、サインをもらえばこっちのものだ。
もちろん新婚休暇ももらう予定である!
側近の役目は引き受けてもいいが、上記を許してもらえるならという条件付きだったが陛下がOKしたらしい。
さすが陛下!王妃殿下一筋なだけある!どうして息子がああなってしまったのか。
可愛いロッティに、王太子の側近という肩書、俺の前途は洋々である。
もしかしたら、女性視点での番外編か続編も書くかもしれませんが一応完結です!
読んでくださった方ありがとうございます!