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1.何が起こった

頭を空っぽにして何も考えずに読むとちょうど良いと思います!


また作者はお豆腐メンタルなので、合わないと思ったらブラウザバックでお願いします!


「わたくしと婚約していただけませんか?婿養子に来ていただけないでしょうか」

 

金髪に青い瞳、けぶるような美貌の侯爵令嬢だ。


俺は疑問を禁じ得ない。


どうしてこうなった!!!!!






 俺はマイロ=コモン。アロガント国のしがない子爵令息だ。しかも次男。特に大きな領地を持ってるわけでもなく赤字で民が困っていると言ったことも無いごく普通の子爵家だ。


何の変哲もない茶色い髪に、これまた森に溶け込めそうなダークグリーンの瞳。

顔の造作はまあそれなりに整ってると自分では思う。


現在17歳。

来年学園を卒業する予定だ。

成績は一応Aクラス(一番成績のいいクラス)だから王族や公爵、侯爵の子息等高位貴族がほとんどだ。

子供のころからの教育が下級貴族とは違うのだからそれも当たり前の話である。


下級貴族でありながら、Aクラスに在籍している俺は初めはいい顔をされなかったが3年連続Aクラスともなると馴染んでいる。

高位貴族の友人もできた。というか友人は皆上位貴族だ。


学園では身分は問わないとのことなので、そんなに下手(したて)に出ず普通に振る舞ったのが良かったらしい。

上位貴族になるとかしずかれることが普通で、下位貴族なのに言わば馴れ馴れしい人間が物珍しいのだろう。


伯爵家ぐらいであればそこまでの身分差なく話もできるが、公爵家、侯爵家など学園でないと話すらできない。王族など以ての外だ。それが学園では重視されないのだから話しかけてみるのは当然だよな。

それでも令嬢たちは割と身分を気にしているようだ。お茶会などもしないといけないだろうし、ある種仕方がないところもあるかもしれない。


そんな高位貴族に囲まれ友人たちと毎日を過ごす中で、ちょくちょく名前があがる令嬢が現れた。


「マイロ、お前はどんな女性が好みだ?俺は最近マリア嬢が可愛いと思うんだよなー」

とチャラいことに定評のあるクインだ。一応フラーク侯爵家嫡男である。


「わかる」

「可愛いよなー」

「庇護欲そそる感じな」


上から、ティミ伯爵令息ノア、スティフ公爵嫡男メイソン、第一王子殿下ジェネシスである。


「皆婚約者がいるじゃないか」


「違うんだよ。ほら俺らの婚約者って隙ないし、強いだろ?」

とジェネシス。


「そら顔は綺麗だけどなー」

とクイン。


「にこにこ笑ってるのが可愛いんだよなー。あの淑女の微笑みじゃなくてな」

とメイソン。


「それな。俺の婚約者も俺より身分上だし何というか・・・」

とノア。ノアは侯爵家へと婿に行く予定である。


「何言ってるんだよ。もし婚約者が聞いてみろ。皆悲しむぞ」


「ないない。そんな玉じゃない」

「可愛げないもんな」


「おいおい。そんなこと思っても絶対言うな。自分が言われたら嫌だろうが!!」


「マイロ固いなー」

「モテないぞ」

「まあ会ってみろって可愛いから」


「俺はモテなくてもいいし、会わなくてもいい」


本心だ。どんな可愛い令嬢か知らんが興味ない。


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