516〜530
516
インターホンに出てみると、感情のない小さな声で「逃げてください」と言われた
517
『ペロガキは舐めるのが大好き!』
醤油ペロペロなんて当たり前。
怖い人が怒ってたら靴も舐めるし、辛酸も舐める。
時には先輩の⋯⋯も舐める。
518
ちっちゃい頃、かいわれ大根を怪我大根だと思ってた。
貝割れってなんだよ。
519
看板に「ピンク」と書かれていたので大人のお店だと思い入店すると、いきなりビンタをされて追い出された。
看板をよく見てみると「ピンク」ではなく「ビンタ」と書かれていた。
だとしてもなんなんだよビンタ屋さんって。
520
何年か前の夏の日の話。
スーパーに寄った。
母が飲み物を買ってくると言うので、冷たい水を所望した。
しかし、母が買ってきたのはぬるい水だった。
なんでも冷たい水がなかったらしく、母の中で冷たいお茶とぬるい水の2択になった結果ぬるい水を選んだそうだ。
夏だぞ?
521
顔のついたチンポかと思うほど、奴はスケベだった。
なんなら声もチンポだった。
チンポが服着て喋ってる。シャベチンだ。
522
面接中にオナラ、アリ?
523
『裏切りの詩』
アルミ缶の上に
足を置いて
君のなまえを呼ぶ
布団が
重くて
眠れにゃい
隣の客はよく
屁をする
524
『呪い』
生まれた赤ん坊が、以前殺した男の顔をしていた。
「えっ!? 赤ちゃんの顔がおっさんに!?」
殺した男の顔を覚えていなかったため、ただおっさんになっただけになってしまった。
525
『強盗事件』
田中容疑者と同時に店を出て、そのまま走り去った目出し帽の男も仲間の可能性があるとして警察が行方を追っています。
可能性て。
目出し帽被ってんだぞ。仲間に決まってんだろ。
526
アブラガレイをカレーに入れると美味しいのだが、期せずしてカレイカレーになってしまうのであまりやりたくない。
527
2階から「もう嫌やぁ⋯⋯」という息子の声が聞こえてきた。
その数分後には「クソっ!」という声。
息を荒くしているようだった。
学校で嫌なことでもあったのだろうか。
こっちから聞くべきなのか、向こうから言ってくるのを待つべきなのか。
別の日も。
「もう⋯⋯なんで⋯⋯? なんでぇ⋯⋯!?」
「もうやだぁ⋯⋯!」
苦しそうな声。
「もう〜〜〜!!!!!」
「死ね!!」
さっきまでの苦しそうな泣き声とは打って変わって暴力的な声に。
耐えきれず息子の部屋に突入し、力いっぱい抱きしめた。
息子の手にはスマホ。
広告が無限に出てきて全然再生出来ないタイプのエロ動画サイトの画面になっていた。
息子の悩みの原因はこの広告だったのだ。
528
『RPGゲーム』
村の少女の名前がウソ
ウソって名前なの!?
ウソップ的なこと? 物語に関わることなのかな
姉がマソ
マソ!?!?!?
マソってなんだ? 魔素? ガルマッゾ? カルマッソ? ドラクエの?
兄がチソ
チソ⋯⋯
マソ⋯⋯
ウソ⋯⋯
下ネタやないかい!
529
「うるせぇババア!!!」とキレられた
何もしていない私が
20代のこの私が
男性であるこの私が
530
『ばーちゃんの好きなぬいぐるみ』
赤のぬいぐるみが可愛くてねぇ
色で言うんだ
いやぁ、何のぬいぐるみなのか分かんなくてねぇ
さるぼぼだった