あの夏の恋心
部活の帰り道、蝉時雨が五月蠅くててたまらなかった。
砂で汚れたタオルで汗を拭き、重い足取りでその太い足を動かした。
田舎道に続く向日葵畑に、土の匂い、暑さで歪むアスファルト。
そんなところに僕はいる
「おせーよ」
君はバス停で汗を流し僕を待っていたが、僕はそんなこと望んでない。
このままここでバスを待ち、バスが来ると一緒に乗る。
それが日課だ、いつも通りの帰り道だ、でも、今日は違った。
君のうなじや頬から滴る汗に、胸の高鳴りを隠せない。
頼むから止まってくれ、このままだと僕は気が狂ってしまいそうなんだ。
いつもの帰り道なはずなのに、バスが来るのを望んでない僕がいる。
初投稿です。最近耳掃除をしすぎて、左耳から血が出ました。