2話
2人は生徒指導をくらって謹慎になった。
だが、裕二は転校した、転校先は江戸のとある学校、だが、不安はなかった、なぜなら幼馴染が通っている学校に行くことになったからだ。
そう、その幼馴染こそが唯一の話せる相手。裕二は少し喜びを感じながら転校先に行った、だが…その幼馴染には彼氏が出来ていた、その事実を知った裕二は…江戸の町でナンパをする少年と言う事が広がった。それからは裕二は記憶が無い。そう、裕二と違う『ゆうじ』が出てきたのだ、裕二の記憶は『ゆうじ』には引き継がれなかった。『ゆうじ』はこの後すごくモテる男に進化して行った。
「裕二くん、おはよう!」
声をかけてきたのは転校先にいた女の子だ。名前は『さくら』と言うらしい。
「あ、さくらさんおはようございます。」
「あれ、今日の裕二くんなんかいつもと雰囲気違うな。」
「そう…ですか?」
「うん、目の下のクマが無い。」
「それだけですか?」
「うん。」
「そんなに変わりますか?」
「結構、雰囲気変わってる。」
「そう、ですか…」
「いや、悪い意味じゃないんだよ、いい意味で。」
「ありがとうございます。嬉しいです。」
「え?」
「自分は基本キモイとかしか言われたことなくて、そんなこと言ってくれる人がいるなんて。」
「あ。ごめんね、嫌なこと思い出させちゃって。」
「い、いえ、大丈夫です…ここの学校にもこんなこと言ってくれる人いたんですね。」
「そんな酷いこと言う人がうちの学校にいるの?」
「ええ、ま、大丈夫ですよ。」
「昔の学校はどうだったの?」
「昔の学校ですか…、そうですね、僕…実は記憶がなくて…」
「え?」
「転校したって言うのは覚えてるんですけど、そこから一昨日までの記憶がなくて…」
「確か転校してきたのって3日前だよね…、ってことは転校後何も記憶がないの?」
「うん。」
「なにか嫌なことでもあったの?」
「思い出そうとすると頭痛がするので何もわからないです。」
「そっか、そんな嫌なことがあったんだね…」
「気にしないでください。」
「わかったけど、いつでも相談乗るからね。」
「ありがとうございます。」
2人は教室に入っていった。
ゆうじの机の中から手紙がでてきた。
「なんだこれ。」
内容は。
『おはようございます、いや、こんにちは?、大村日向です。急なお手紙すみません、本当は口で言えたらいいのですが待ち合わせとかしたことなくて、恥ずかしいので手紙に書かせていただきました。待ち合わせなんですが、夕方4時、万事屋〇ちゃん記念公園に来て貰えませんか?真ん中の椅子に座って待ってます。』
ゆうじは思った。
《万事屋〇ちゃん記念公園ってどこだ…》
とりあえずさくらさんに聞きに行くか…
さくらさんは普段朝は教室に来て昼休みは1人で理科実験準備室で昼食を食べている、ゆうじは、さくらの元に向かった、そこに…大村日向の姿があった。
「あ…」
「あ……」
「あ………」
「すまん、邪魔した…」
「まて!」
さくらに呼び止められた。
「いや、後ででいい。」
「あ、いや、私は用事済んだし戻るよ。」
「ごめんね。日向さん。」
「いえいえ。」
日向は去っていった。
「で、どうしたの…」
「あ、これなんだけど。」
ゆうじは手紙を渡した。
「あー、日向さんのか。」
「ところで、日向さんと何話してたの?」
「いや、手紙渡しちゃったけどやっぱりどうなのかなって相談をね。」
「なるほどね。正直俺はちょっと日向さん苦手な気がする…」
「そうなんだ。」
「僕はどちらかと言えば…」
「どちらかと言えば?」
やべ、やらかした、ゆうじの頭ねは、ふたつの選択を悩んでいた。
〈どちらかと言えば、さくらさんの方が好き。〉〈いや、なんでもない…〉どうする…自分の気持ちに嘘をつくか、誤魔化すか…。
「どちらかと言えば……僕は、さ、さ、さ、さくらさんの方が…」
「なに、すごく嬉しいこと言ってくれるじゃん!でも、公園には行ってあげてね、万事屋〇ちゃん記念公園の場所はここだから」
と言いながら地図を見せた。
「あ、うん。ありがとう。」
放課後。
万事屋〇ちゃん記念公園の真ん中の椅子に向かった。
「もう、見えてるんだよな…日向さん。」
仕方ない、行くか。
「こんにちは、お昼ぶりです。」
「そうだね。」
「ところで、どうしたの、こんな時間に。」
「あ、いや、なんというか…」
「ん?」
日向さんは照れていた。
「日曜日……」
「日曜日?」
「一緒に買い物行きませんか?」
「あ、はい、何時ですか?」
「く、9時。」
「わかりました。今週のですよね?」
「今週です。」
「わかりました。」
「あ。で、お願いなんだけど、LINE…」
「あ、うん。LINEね。」
友達申請が来た。
「これ?」
「うん。」
LINEを交換したあと、ゆうじは日向を送って、ゆうじは家に帰った。
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