裏切り③ 疑心と蛮族
5件目を回り、ちょっとした機械仕掛けの道具の部品を持ち帰った。その途中、小さい刃物が真横から飛んで来て、俺の顔の近くを通り過ぎた。その刃物を拾い上げると、物が崩れて落下するような物ではなかった。刃物の先端には何か液状のものが塗られている。
明らかにおかしい。誰かが意図的に俺を殺そうとしている感じがした。
--誰が、何のために!?
10時が過ぎたころ、俺とシーザックは集合地点に戻り待機していた。この謎の攻撃については誰にも言っていない。他の2人とグレアートが戻ってくる。小道具と本が2冊ほど見つかった。他のチームでもゴブリンと遭遇したと聞いたが、全く気にすることなく焼き殺したそうだ。
「皆無事でよかったわ。では始めましょうか」
魔法が使えるグレアートとコルミーネが前に立ち、魔力供給役の俺がその間に立つ。ヴィレオとシーザックは、無防備になる3人を守る護衛となる形だ。
町を一掃できる場所は、ちょうど背中から数メートルで雑木林があり、後ろから奇襲を受けると危険であった。
「オキタは、私とコルミーネが魔力使い果たして手を出したら、前のように供給してね」
「わかった」
「抹消線!!」 「抹消線!!」
水平に打ち出した2つのビームは家屋の並びをまるごと消し飛ばしていく。放ち続けること5秒、グレアートが手を出してきたので、両手を握って魔素を渡した。次に放ちきったコルミーネも受け取り、放ち続ける。発射と充魔の繰り返しで1分かけて、あたり一面が更地になった。
グレアートとコルミーネはへとへとに疲れ、座り込んだ。俺も短時間で大量の魔素を渡した影響で、眩暈と吐き気を感じた。視界が狭い。
おぁぁぁぁ!!
突然後ろから、5人の蛮族が襲ってきた。魔力を使い切って動けない時を狙って、ひたすら待って構えていたのか。
「なっ!?」
「甘いなぁお嬢ちゃん! 力こそが全て! 奪われるほうが悪いんだよ!」
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