裏切り② 探索と遭遇
グレアートが、片手サイズの小さい計測器を袋から取り出して、順に魔力を計っていった。ギルドにあった大き目の魔力計測器よりも取っては小さいが、原理は同じだった。
「シーザックが8マナ、コルミーネが10マナ、ヴィレオが8マナ、私が30マナね」
「オキタの計測は特別製。私が回路を組みなおして大量魔力を計るように改良しました」
複数の小型魔力計を回線のような物で並列・直列につないでいる装置があり、両端に握るところがある。
「110と……3。 オキタは113マナある」
「前に供給した魔素を差し引いても、回復量はとんでもないわねぇ……」
「目安として、私とコルミーネが2回ほど全力で放出すれば、ここは綺麗になるわ。十分足りる」
「では、分担を決めてお宝探しにいきましょうか」
グレアート単独行動、ヴァレオとコーネットがペア、シーザックと俺がペアの3部隊で探索することになった。
魔力を大量に持つが、戦闘能力はまだ高くない俺にはシーザックの戦力はありがたかった。グレアートは正面まっすぐ、ヴィレオ組は右側を探したので、俺たちは左側の家を順に調べることにした。
家のドアはもともと空いている所もあれば、腐って開きにくいドアもある。開けるかけ破って中を確認し、めぼしい物がなければ次を探す。このペースなら30分もかからないだろう。
3軒回って少し飽きてきたころ、4軒目の家の奥に入った瞬間、ゴブリンの奇襲を受けた。人間くらいの大きさがあり、爪と牙で首と心臓を狙って来る。俺が押し倒されて食われる瞬間に、シーザックが叫び、剣でゴブリンの首をはねとばした。たった5秒の出来事である。
「大丈夫ですか! 沖田様!」
「ああ、助かったよシーザック。恩に着る」
ゾワッ……
この近くには2人しか居ないはずだが、別の嫌な視線を感じた。
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