設備管理の勤務形態
さて、ざっくりとだが設備管理がどんな内容なのか話した所で、まずは勤務形態から説明してみよう。
前回話した通り、管理する施設は様々あり、当然その施設によって勤務時間などは違う。
24時間ぶっ続けで勤務する所もあれば、8時間であったり、交代制であったりだ。
何が違うのかと言うと、その施設が営業しているのか、していないのかが違うのだ。
深夜でも営業しているのなら、有事に備えて設備管理の者は居なくてはならないし、施設自体に人が居なくなるのなら、設備管理の人間も必要ない。警備も入れなきゃならないし。
給与的な所で言えば、24時間営業で、夜勤の方が良かったりなどあるが、そこは後々話すとしよう。
肝心の俺こと山下隆俊の勤務形態は8時~21時までだ。
長いと思うか短いと思うかは人それぞれかと思うが、この時間は最大で、と言う時間だ。
我が施設では、この8時~21時の間を2人~3人で交代、もしくは重複しながら常駐をする。
例えば、A君は8時~17時、B君は13時~21時。
このように半日ほど重複して、施設に常駐する。
土日祝日は、勤務形態が変わり、土祝日は一人で常駐し、日曜日は施設自体が17時までなので17時まで常駐する。
設備管理の人数が何故、2人~3人かと言うと、単純に我が施設の勤務人数が2.5人だからである。
つまり、月に20と数日勤務する人間が2人、月に15日前後勤務する人間が1人と言う事だ。
正確に言うと0.5人では足りないのだが、会社がこれで良いと言っているのだから良いのだろう。
この勤務人数は、所属している施設により違う。
施設が大きければ大きいほど、人数は増えていくし、小さければ少なくなる。
病院などの重要な施設でも人数は増える。色々大変だからね、
我が施設は2.5人。
これはだいぶ少ない方だ。
つまり、それほど大きくもなく、それほど忙しくもない。
正確に言うと、清掃の人達も居るのだが、所属会社は同じでも、設備管理と清掃では業務内容が全く違うので、別物と俺は捉えている。
我が施設は、この2.5人の中で、平日は早番と遅番、土日祝日は1人での勤務を交代して行っている。
早番と遅番、交互に入れ替わっているが、
俺は早番が好きだ。
何故? そんなの決まっている。
時間数を計算して頂いた方にはわかると思う。
早番の方が、遅番よりも1時間長いのだ。
休憩の1時間を覗き、早番は8時間、遅番は7時間である。
話していなかったが、設備管理と言う職業は基本的に時給である。
つまり、早番と遅番では、1時間分の給与が変わってしまうのだ。
たかが1時間、されど1時間。
もし、1ヶ月遅番をしようものなら20時間以上もの差が出来てしまうのだ。
ただでさえ少ない給料、これ以上下げられてたまるものか。
たがしかし、遅番も捨てがたいものがある。
それは、朝早く起きなくてもいい事だ。
例えばそう、前日に飲み会があった時や前日に外出をし疲れている時。
そんな時、次の日に昼まで寝ても良いとなったら、どれ程救われるだろうか。
それだけではない。
遅番最大のメリット。それは、人が居ないが為に、何をしても大丈夫なのだ。
テレビを見ても、ゲームをしても、漫画を読んでも、スマホいじっても、なんなら寝たって良い。
こんなに素晴らしい事があるだろうか。
遅番は、ただここに居れば良いだけの事なのだ。
何もなければ、の話であるが。
そして最後に土祝である。
これが、中々に厄介だ。
何故ならば、全て1人で責任を負わなくてはならないのだ。
こんな事を言っては駄目なのだろうが、はっきり言って、責任など負いたくはない。
それに時間も長い。これが終わった後、施設を一歩出た際の解放感は、中々味わえないだろう。
しかし、良い事もある。
土日祝日でも施設は営業している。
しかし、それは一部であり、平日よりも施設内部の人数は半分以外。仕事の内容も半分以下と楽である。
つまり、寝れる。バレなければ良いのだ。
ここまで、ざっくりと勤務形態について話したが、とりあえずはこんな所だろう。
このような時間の中、俺はどの様に過ごしているのか、これからゆっくりと話して行こうと思う。