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リンゴ太郎2  作者: oyj
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第6話

タマタマの船は、動物村へと辿り着きました。

ランディは言いました。

「リンゴ太郎、確かこの辺はもう鬼ヶ島に近かったよな」

「ん?ああ」

「じゃあ桃太郎とタマタマは、ここで待機して周辺を探ってくれよ」

ランディはいつになく真面目な様子でした。

「ああわかった、気を付けろ」

リンゴ太郎は言いました。

「よしバ家畜!最強コンビの力を見せてやろーぜ!」

最低コンビの間違いでした。


リンゴ太郎とランディが動物村に入ると、一匹の老犬が現れました。

「あっあなたは!まさかスポポビッチ王子!?」

「何!?」

ランディを見て驚く老犬の言葉に、リンゴ太郎はムカつき言いました。

「この馬鹿が王子な訳が無かろう!こやつはただの家畜よォッ!」

口調も変化していました。


「そう・・・オイラはランディ、ただの馬だ。王子なんかじゃない」

「そんな!そのブサイクな顔、短い足、太った腹!そして何よりその大きなイチモツ!」

老犬は目を輝かせて言いました。

「他にこの条件で、人間語を操れる馬がどこにいますか!」

「違う!オイラはランディ!親友の寂しがりダ『ンデライ』オンに貰った、大事な名前だッ」

どーでも良い、ランディの名前の由来が明かされました。


「王子、あなたは記憶を失っているのです。私はヨーゼフといいます」

そしてヨーゼフは、この村の事を語りました。

この村は元・動物王国、かつて神に人語を与えられた動物達によって発展した、動物だけの国。

そして数年前に世が乱れた時、何者かによって国は破壊された。

その時、王子であったスポポビッチという名の馬は行方不明になった・・・と。

「その後ここはまだ村として生き残っておりますが、滅びるのは時間の問題です」

「そんな事より!」

空気エアー化するのが大嫌いなリンゴ太郎は、強引に話に押し入りました。


「この村には悪魔がいるんだろ?俺達が退治してやるよ」

「そう、ここには今ヘルハザードに魂を売った猫悪魔、『ペルシャ』が巣食っています」

ランディは言いました。

「オイラは王子じゃない。でもこの村を救ってやるくらいは、できるかもな」

そしてリンゴ太郎を見て、言いました。

「力を貸してくれ。行こう、リンゴ太郎!」

真面目すぎるランディを、リンゴ太郎は何か一刀両断したいなぁと思いました。


リンゴ太郎達は、ペルシャの巣食う大テントへと侵入しました。

「ぶおんぶおーん!出て来いやぁぁ!」

突入、と言った方が正しいようです。

「何だ貴様は!」

警備の小悪魔達です。

「こういう者だッ!」

リンゴ太郎は尻の穴を向けました。

「全くわからん。何だお前は」

場が凍りつきました。


「(あれれ〜?)」

いつもと違ってボケに乗ってくれない小悪魔達に、リンゴ太郎はキレました。

「ランディのことか――!」

そして覚醒ブレイクし、バッサバッサと小悪魔達をなぎ倒していきます。

「ぐはっ!・・・ああっ」

「ごふっ!・・・あんっ」

「ぎゃあっ!・・・いやっ」

リンゴ太郎は思いました。

「(ドMだらけ・・・)」


そして二人は、悪魔ペルシャのもとへと辿り着きました。

「あっ・・・あああっ!」

リンゴ太郎はビックリしました。

何とペルシャは、美女でした。

「しかもネコ耳・・・あかん!これはあかん!」

リンゴ太郎はビンビンでした。


「アラ、ここまで来るなんてやるわね♪」

ペルシャはゆっくりと立ち上がりました。

「奴隷にしてくれ!」

リンゴ太郎は飛び付きました。

「と見せかけて・・・攻撃!」

リンゴ太郎は、ペルシャの胸を揉みました。

「気ン持ち良いィ〜!」

全然フェイントになってない、ただの変態でした。


「アラあなた、おイタがすぎるわよ♪」

ペルシャは指を銃の形にしました。

「危ないぞリンゴ太郎!何か撃つ気だ!」

ランディの叫びも虚しく、リンゴ太郎はおっぱいに夢中です。

「『ジェット・アロー』!」

ペルシャのカンチョーが、リンゴ太郎のアナルを狙撃しました。


「うっぎょえぁぁぁぁぁー!!!!!」

リンゴ太郎の尻穴に、激痛が走ります。

「もう許さん!大体初の女キャラが猫で敵なんぞ、俺は認めんぞ!」

リンゴ太郎は刀『残月』を抜き、ペルシャに襲いかかりました。

「ヤらせろ!!!」

しかしやはり、イヤラシイことを考えているようです。


「甘いわよ♪・・・『ショットガン・アロー』!」

ペルシャは両手の指をフルに使い、何度もリンゴ太郎のアナルを撃ちまくります。

「ぐぼぉえあぃやいやへぇあああ〜!」

声にならない声を出し、リンゴ太郎は倒れました。

「次はあなたよ♪」

「オイラだって・・・たまには本気で戦わないとなッ!」

馬vs猫の、奇妙な戦いが始まりました。


「誰もアタイの指からは逃れられない!『ドリル・アロー』!」

ペルシャの回転指が、ランディのアナルをも破壊します。

「アギャーッ!・・・だが、まだだッ!」

ランディは切れ痔になってしまいました。

「しぶといわね♪」

「今回だけは・・・オイラの力で勝つ!」

尻が血まみれのランディは、捨て身の攻撃を仕掛けます。

「『ブラッド・ビッグバン』!」

血まみれの巨大うんこをひねり出し、ペルシャにぶつけました。

「いや〜!スカトロはキラーイ♪」

そしてペルシャは倒れ、悪魔の力が抜けて普通の猫になってしまいました。


リンゴ太郎は言いました。

「しかし勿体無いよーな・・・せめて一発ヤりたかったぜ」

解放された村の動物達も言いました。

「ああ、もうペルシャ様の鞭に打たれることは無いのか・・・しゅん」

Mだらけの村でした。

「おいランディ、こんなキモい村さっさと出ようぜ!もう桃太郎達が鬼ヶ島を見付けてる頃だろ」

「・・・ああ」


こうして二人は、タマタマの船へと戻りました。

ランディは最後まで、誰にも言いませんでした。

自分がここの王子であったこと、ここはかつて桃太郎軍によって破壊されたこと。

そしてここに来て記憶を取り戻し、桃太郎をここに来させなかったこと。

懐かしいヨーゼフ達の顔を見て、また旅立つのが少し寂しくなったことも・・・

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