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リンゴ太郎2  作者: oyj
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第3話

桃太郎は東へ向かって走り続けていました。

そして氷づけになった人間達を見付けました。

「こ、これは・・・何とむごい」

コマネチやシェーなど、皆それぞれ独特の恥ずかしいポーズをさせられています。

「た、助けてくれ・・・」

桃太郎は助けを求める人間達を一刀両断しました。

「うむ、これで生き恥をさらすこともなかろう」


更にしばらく進むと、そこには絶影の姿がありました。

「また会ったな。俺を追ってきたのか?」

「ここで会ったが百年目、覚悟!」

「無駄だ!『暴鬼ボッキ』!」

桃太郎は水の力を解放しました!

「ダンカン、私に力を・・・『TSUNAMI』!」

桃太郎がかの名曲を歌うと、大津波が発生し氷の柱を破壊しました。


更に桃太郎は連続攻撃を仕掛けます。

「うおおおーっウォルフよ私に力を!『神風』!」

桃太郎が団扇を上下に動かし風の力を解放すると、竜巻が巻き起こり絶影を襲いました。

「『大暴威ビッグボーイ』!」

しかし絶影の起こした大冷風と衝突し、竜巻は消え去りました。

「ウキャインッ!?」

あまりのショックに猿犬化した桃太郎に、絶影が反撃を仕掛けます。


「『絶輪ゼツリン』!」

技にかかり動けなくなった桃太郎に、絶影は攻撃を重ねました。

「新技を見せてやる!『冷凍糞ブリブリザード』!」

大吹雪が桃太郎を襲い、彼は氷づけにされてしまいました。

「(しまった!しかもこの氷、若干ウンコ臭い・・・)」

またしても下品な技を繰り出した絶影は、こう告げて去るのでした。

「俺はヘルハザードに会いに行き、仲間になって世界の王となる。じゃあな」


数時間後――

「フィレバルド、せこい使い方ですまん・・・『朱雀炎舞』!」

情熱で炎の力を解放し氷を溶かして脱出した桃太郎は、ある事に気付きます。

「最初から炎で戦えば良かったかもしれないな・・・」

彼も所詮はアホファミリーの一員でした。



一方、リンゴ太郎たちも走り続けていましたが――

「うおおおーっ!待ってろ桃太郎!ぶおんぶおーん!」

「うおおおーっ!所でリンゴ太郎、方角はこっちで良いのか?」

「うおおおーっ!知らん!」

道に迷っていました。

「所で桃太郎編は下ネタが無くてつまらんな」

更にケチをつけていました。


「止まれ!」

リンゴ太郎たちの前に、黒マントの男が立ち塞がります。

「馬鹿は急には止まれねぇー!」

しかし構わず突っ込んできた彼らに、マントの男はふっ飛ばされました。

「きっ・・・きっさまらー!『メテオプラズマ』!」

上空から落ちてきた雷が、二人を襲いました。


「こっ、この衝撃・・・懐かしい!」

そうです、この技はかつて仲間であったある子鬼の・・・

「昔ランディが使ってたSMグッズ・愛の鞭に似た衝撃だ!」

隠し通してきた秘密を暴露されたランディはリンゴ太郎を蹴飛ばし、叫びます。

「お前は・・・まさかガンツ!?」

黒マントを脱ぎ捨てた男の姿は、まさに成長したガンツそのものの姿でした。


「そう、オラはあの時まだ息があった・・・だがお前たちに見捨てられ、ずっと恨んでいたんだ」

「許せん!」

リンゴ太郎はキレました。

「何であのブッサイクだった子鬼がこんなイケメンに成長してやがるんだ!」

リンゴ太郎はガンツを一刀両断しようとしましたが、大きな鬼が現れ刃を止めました。


「おっ、お前は・・・ポンタレス!」

「誰じゃいそれは!」

それは昔桃太郎の右腕だった、ゴンザレスでした。

「俺様も武蔵にやられたが、生きていた。そしてガンツと共に復讐の時を待ち、ヘルハザード様の下僕となったのだ!」

リンゴ太郎とランディは眠っていました。

「・・・殺す!」

二匹の鬼が襲いかかりましたが、またまた何者かが現れ今度は鬼の攻撃を止めました。


「ゴンザレス、偉くなったものだな」

それは桃太郎でした。

「桃たーん!」

リンゴ太郎は桃太郎に飛び付きました。

「今回シリアスすぎてつまらないよー!女キャラが出なくてつまらないよー!ねぇねぇつまんないー!」

「やかましい!」

桃太郎はリンゴ太郎を一刀両断し、ついでにランディも一刀両断しました。

「いや何で!?・・・アギャーッ!」


すかさずランディの首もとに飛び付き、馬肉を食すことに成功したリンゴ太郎。

「よっしゃー元気ビンビン!バカ弟子め、格の違いを見せてやるぜ!」

「来やがれバカ師匠!」

一方桃太郎とゴンザレスも、激しい睨み合いをしています。

「ゴンザレスよ、お前は一生私には勝てん」

「ふん、前のようにはいかんぞ小僧!」


ランディは言いました。

「オイラも混ぜろ!」

皆それぞれ言いました。

「引っ込めバ家畜!」

「邪魔だクソ馬!」

「足手まといだ、出てくるなカス!」

「死ね!」

ランディは泣きました。

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