表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
乙女転生―悪役令嬢REPLAY―  作者: せおはやみ
REPLAY―学園悪役令嬢編―
25/75

貫きますわ

 ただ、私の貫くべきは貴族としての有り方。

 そして国を支える家の誇りと矜持を貫きますわ。既に所信表明は致しました。

 と身構えましたのに、攻撃が来ませんのね。

 偽装した扇子や魔術防御が施された制服まで用意してお待ちしておりますのに……

 女子会はなんというか呆気なく終わりました。反対意見の一つや二つは出ると思っていたのですが、全会一致での賛成表明という事になりました。

 拍子抜けでしたわ……



 正式な入寮前という事で、自宅に帰りましたら追加の情報が入っておりました。

 流石ですわね。

 夜の妖精(ナイトフェアリーズ)……

 正式名称になるとは思いませんでしたがお姉さま達の部隊名です。

 殿方もいらっしゃるので反対したのですが何故か是非にと言われてしまい押し切られました。何故でしょうか。



 その夜の妖精からの報告書ですから安心して読めます。

――エーリカ・ダリア・ランドクリフ、並びにジョセフ・ダリア・ランドクリフについて。


 生まれは商家。分家筋のフォン・ベルン男爵家次男ハイド氏の庶子として生まれる。

 3ヶ月前に本家であるダリア・ランドクリフ家の子供が病死。

 上記の理由によって一旦分家の方に引き取られる。

 分家にて養育した後に本家の養子となる。

 約3ヶ月前の事であり急遽決まった模様。

 背後関係に暗殺等は見受けられない。

 死因については医師等の診断書も確認済み。

 令嬢、子息としての振る舞いはまだ出来て居ない。

 この為に学校へ特別課外授業の申請がされており受諾されている。

 課外授業の期間は一年の更新。

 尚、本家が目を付けた理由は魔力保有量の多さ、学校成績を考慮した物である。


 人物評 現状ではエーリカのみ。

 時折物思いに耽る事がある。

 貴族とは思えない行動も多い。

 原因は唐突に生活環境の変化があった為と推測される。


 ※現在庶民として通っていた同級生などに調査を進めている。



 対象をランクAとして継続予定。

 既に本家には一名の雇用が継続されている為に問題は無し。


 ダリア・ランドクリフ家について

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………――


 間者の線は細いですね。

 後はベルン男爵家の線を洗うぐらいでしょうか。

 前世よりも情報は集まりましたが、集めた故にでしょうか、印象が定まりませんわ。確かに前世では貴族らしからぬ意味の無い行動をされた事が多く、2年で同じクラスになった事で多くの注意も致しましたし。アドバイスも致しました。

 特に貴族としてではなく庶民と同等の立場を取りながら王太子に取り入られていた事などでは激しく口論したりと大変でしたわね。

 結果、惚れた王太子殿下達の力技で覆されたりとなり……

 結末があの最後でした。


 ですが今の状況を見るに一年経った位で突然手当たり次第に男性を手なずけ始めるなどという暴挙にでるのは完全な別人のような……


 別人?


 ハッ!?


 まさか別人に入れ替わる等ありえますの……

 いえ、私とした事が一学年時の彼女を知らないが為に、そんな考えは考慮しておりませんでしたわ。

 もしや成りすました他国の工作員等……


 人は変わるモノというのも真実ですが、念のため彼女の周囲の警戒を促しませんと。お姉さまにご相談しませんとなりませんね。もしも彼女がなんらかの事態に巻き込まれているのであれば手を差し伸べねばなりませんわ。


 それが貴族でしてよ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ