僕のクラスメイトはハーレム王。
またいつもの馬鹿な感じに戻ります。
僕のクラスメイトはハーレム王です。
ハーレム王斉藤君は、僕に女の子にプレゼントをあげたいから放課後買い物を手伝ってくれないかと頼まれた。
斉藤君ってそんなにもてるの?
もてます!
「ごめんね佐々木君。ちょっとプレゼント多いから大変だけど大丈夫かな?」
放課後、近くの大きなショッピングセンターに来た。
「あ、うん。大丈夫だよ!」
まあ5つぐらいだろう。
「じゃあがんばろうね。」
斉藤君は、結構イケてる顔で爽やかな笑顔。
はあ。うらやましい。
おっと。普通を目指しているはずの僕がなんであんな異常路線をうらやましがる? 普通最強!異常最弱!
「じゃあまずゼノヴィアさんのプレゼントからだね。」
「外国人?」
「ああ、いや異世界人だよ。」
「あっそう・・・・。」
なんかすごいスケールのハーレムだね・・。
「ゼノヴィアさんはあれが好きだからなあ。」
お、さすが。女の子のことちゃんとわかってるじゃないか!
「BL小説。」
「ええええええええええええ! ゼノヴィアさん腐ってんなあオイ!」
「いやいや佐々木君。好みは人それぞれでしょ。佐々木君だって自分の好きなもの否定されたら嫌でしょ。まあ僕はBLが好きでもエロい事が好きでも、ゼノヴィアさんが好きだ。」
その君の爽やかな笑顔に何人が騙された? 好きって君何回言ってきた?僕は0回だよ。
まあそれでもモテるってことはやっぱり何か人とは違うものを持っているんだよね。
その後ゼノヴィアさんがほしいらしいBL小説(厚いやつ)を買った。
「じゃあ次は、エレクトリア・ムーン・セレヴィアさんだね。」
「どこかの女王様かな?」
「いや宇宙人だよ。まあ確かにSだけどね。」
「へ、へえ……。」
規模が……。
「ほしいものは聞いてきたから大丈夫!」
「何かな?」
「ムチと仮面と網タイツ。」
「ドSだあああああああああああああああああああああああ!」
俺は会わなくともわかるぞ! 絶対sだ! ドのつくSだ!
「でもまあ僕苛められるの嫌いじゃないよっ。」
「どMかああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
「え、なんで?」
「自覚なしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
まあとりあえずムチと仮面と網タイツ買いました。
「じゃ次はモグラのさっちゃんこと皐月さん。」
「人間じゃねえええええええええええええええええええええええええええええええ!」
なんなのこの人! 謎のフェロモン出ちゃってるよ!
「愛さえあれば関係ないよねっ」
「だからっててめえモグラと交尾すんのか! ええ!」
「うん。」
「・・・・。」
どんな子供が生まれてくるのかなあ。はは。
「さっちゃんはAK…」
A○B48?
「AK47がほしいって言ってたなあ。」
「ええええええええええ! モグラが?! ていうかここに売ってるわきゃねえだろうが!」
「あ、あった。」
「えぇ!!(マスオさん的に)」
あんのかよ!
「じゃあ次は光江さん。」
「やっと普通の人が。」
「写真見て!」
「……ババアじゃねえか!」
「今年で83歳だよ。ふふ、かわいいよね。」
うーん。
「なににしようかな~。」
やたら上機嫌だな。そんなにあの光江さんが好きか?
「あっこれにしよう!」
……。
霜降りステーキ、牛カルビ、焼酎、ウィスキー、ウォッカ、サラミ、チーズ、ポテトチップス半年分。
早死にさせるつもりか?……。肝硬変とかになりそうだぞ。
「じゃあ次は、ミジンコのウメさん。」
「ちっちぇえ!!!」
「血統書つき!」
「ありえねえ!」
「ハーバード大学卒!」
「ありえねえ!」
「プリとったんだ。ほら。」
「シャーレの中にいるみたいだけど見えねえ!」
「ああ、キスはストロベリーの味だった。」
「そのまま飲め!」
「ウメさん初めてだったって。」
「お前純白を!」
「僕は違うけど。」
「外道!」
「へへ。ちょっと優しくしてやるだけであんなにべったりきやがるからなあ…………クククク。」
「ゲスの極み!」
「あいつの○○顔ネットにばら撒いてやろうかな……へへ。」
「ウメさん!」
「よしプレゼントを、」
「お前ほんとにウメさん好きか?」
「………………………………あ、うん。」
「長い! 沈黙が長い!」
プレゼントはプリ○スを買った。車なんか乗れるはずないけど。買い損だな。
「じゃあ次は、」
「まだあるのか!」
「あと、57930人分あるけど……。」
「福岡県古賀市の人口!」
1週間はかかるわ!
なんだかんだいって1時間で終わりました。
「斉藤君さ、なんでそんなもてるの?」
みんな普通じゃないし。
「女なんかちょろいものさ。」
「ハーレム主として最低だ! 全国の女性に謝れ!」
なんでこんなやつがモテるんだ? 俺のほうがまだ良いと思うぞ。というわけで全国のフリーの女子のみなさん! 佐々木のここ、あいてますよ!
「よしじゃあそろそろ帰ろうか。」
「そうだね。」
「今日は本当にありがとう。」
ニコッ
うわー。なんか男の僕でも一瞬落ちそうになってしまった。僕としたことが男に……。
「あそこの二人なんか顔近くない!」
「きゃー。」
周りの腐った方々から変な期待した目線が来た。
「やめてくれ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!」
「あっ、佐々木君!」
僕は全力で家に走って帰った。
翌日
「佐々木君どうして昨日急に帰っちゃったの?」
「ノーコメで。」
はあ。斉藤君ってやっぱりなんか持ってるよ。僕までも落ちそうになったからな。危ないよほんとに。
「はあ」とため息をついて、僕が女だったらということに嘆いていたところに、僕の右隣の隣の席の伊藤さんが話しかけてきた。
またその内容も、僕にとって最悪なものだった。
「佐々木よ、解放期に選ばれし私たち二人で混沌の大地へと向かおうぞ!」
僕の右隣の隣の席は中二病です。
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