チート勇者? 大歓迎!
僕が昨日転校してきたこの学校。
B高校
この学校はやっぱり普通だった。
僕のクラス以外はね……。
「いろんな異常な体験をしてきっと母さんを!」
「佐々木君、どうしたの急に変なこと呟いて?」
「あっいやなんでもない!」
この爽やかで気持ちの良い笑顔のイケメンは誰だって?
紹介しよう! 田村浩太君だ!
「佐々木君、困ったことがあったら何でも言ってね!」
「ありがとう!」
なんてやさしい人だ~(泣き
「ん?」
今僕たちは廊下を歩いている――はずなんだが……いや僕はもう慣れっこといえば慣れっこだな。
■グレイガ・ゲート・ブリンガーが現れた
なんで廊下にこんなすげー強そうなやつがでんの?
「でたな!」
田村君は手を前に出す。
すると銀色に鈍く光る両刃の剣が現れる。
□バレリンス・ブレード
そう、田村君は勇者である。
ただの勇者じゃない。
チート勇者だ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
ズバッ!
■グレイガ・ゲート・ブリンガーに∞ダメージ!
■グレイガ・ゲート・ブリンガーを倒した!
「もう大丈夫。」
バレリンス・ブレードは消滅する。
いやあ
「すごいなあ田村君は。」
「そうかい?」
「うん! 僕なんか……全然。」
「いやあ佐々木君だっていいところはあるさあ! 何も強いことだけが良いところじゃあ…」
「ねえ! そのチートで誰かを生き返らせる事ってできないかな?!」
「え? どうしてそんなことを聞くの?」
「いや……それは……」
母さんの件は伏せるよう警察側から言われているしなあ。
「悪いけど僕のチート能力はコードを得ることによって能力は得られるんだ。死ぬ前に契約していたパーティーじゃなきゃ不可能なんだ。」
「そっか……じゃあ無理かあ。」
「いったい誰を生きかえ…」
ドーン!
爆発音が耳を襲う。
「なんだ!」
「校庭からだ!」
僕たちは校庭へ向かう。
「これは……」
落下してきたと思われる大岩は黒く光っている。
瞬間
バキッ!
大岩が割れる。
「マジか!?」
中からは人? が出てきた。
「田村君。あれは…人、かな?」
「いや、あれは人の形をした何かだ!」
黒い皮膚。肩膝からは赤い棘。足に指はなく、すべてまとまってとんがって斜め上を向いている。
顔は龍のようだった。
■龍人皇・『覇』が現れた!
「佐々木君!これを装備して!」
<佐々木の装備>
・幻の兜
・幻の鎧
・幻の籠手
・幻のズボン
・幻の靴
・幻の盾
・幻の剣
・幻のお守り
わお!w
屁理屈を言うけれどさ、これおかしくね? だって幻なんでしょ。
田村君も何か装備したようだ。
<田村の装備>
・hcpruwokoeljhewuovoda
・gyowerjgtfsdeu3jwfivi
・wqpo bdyfrfvgijeijueh
・hghegfvru0vkudb ghsvh
・hvjvkwbgvfcvgdgbvujiv
・ruhjvnhggxujoxpckdbnv
・1hyrhvuwrjiojvcppp;gv
・sajnkbjdgbg gbfbvnbat
え?w
何がなんだかわからんわ!
あっそうか! チート装備だもんね!
「佐々木君! 君はよけることだけに集中して! あくまでその武器は護身用、討伐用じゃない!」
「わかった!」
■龍人皇・『覇』の攻撃!
■ベギ○マ!
「ええ! ちょっと! その呪文は……」
「佐々木君! 盾で身を守るんだ!」
「わかった!」
自分にはもう『力』はない。だから僕は強くならなきゃいけないんだ!
僕は盾で炎を防ぐ。
田村君は余裕でよける。
■龍人皇・『覇』の攻撃!
「二回行動!?」
田村君に殴りかかって行ったぞ!
「田村君!」
■田村はひらりとみをかわした
「え」
「僕の回避率は100%さ!」
さすがチート……
■龍人皇・『覇』の攻撃!
「三回行動って○レイナルか!」
■飛翔回転斬!
龍人皇は回転しながら僕に襲い掛かってきた。
避けられるか?!
「佐々木君!」
集中しろ! 去年磨き上げた回避技能を今! この場で華麗……
バキッ!
■佐々木に8のダメージ!
「ぐはっ!」
「佐々木君! 僕のチート能力なかったら死んでたよ!」
「あ、ありがとう。」
どうやら僕の防御力をいじったらしい。
あれ? そういえば僕ってあとどのくらいで死んじゃうんだ?
ステータス見てみよ~
<すてーたす>
職業 高校生
HP10
MP0
ちから1
みのまもり1
弱!
じゃあ田村君は!?
<ステータス>
職業 カラオケ店店員(副職ラブホ経営・裏職業魔王・サブ職業勇者)
HP
MP
ちから
みのまもり
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
さてどうしようかな。
あいつは相当つおい。チート勇者である田村君の力を持ってしても5分は戦っているぞ。
うーん。にげ? 逃げる?
よおし一時撤退!
■逃げる
■ダメだ! しょうぶのさいちゅうにあいてにせなかをみせられない!
オイ!
いつからここはポケット○ンスターの世界になったんだよ!
「佐々木君! そろそろキメるよ!」
「キメるって、どうやってさ?」
「最強の必殺技でさ!」
「最強の必殺技?」
「そう!」
「それは一体……」
「いくよお!」
「え? ちょっとまっ…」
ブチッ!
ぶちぎりしやがった!!!!!!
「せこくね!」
「いいのいいの。面倒臭いから。」
「おい勇者コラ!」
翌日の朝のホームルームにて
はー。まったく。
ここもここですごい所だよ。
「佐々木君。これからもよろしくね。」
「う、うん。」
でも、この環境なら僕が不思議な力を持つことができるはず。
これからもがんばろう!
「あっやべ! 教科書忘れた!」
「あっよかったら一緒に使うかい?」
「ああ助かるよ……」
右隣を見る。そこには
「俺、吸血鬼の八島純平! よろしくな!」
キバむき出しで笑いかけてくる八島君。
……僕を吸わないでね。
吸う吸血鬼? 大歓迎!
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