僕のクラスメイトは異世界転生者。
お久しぶりです!
僕のクラスメイトは異世界転生者です。
え? ゲームの中に入る? 嘘だあ~って思うでしょ。
それが普通ですよ。ええはい。
でも、僕のクラスメイトとなればそれは本当です。
もうなんか僕さ、相当すごいことじゃないと驚かないよ。うん。
そんなわけでございましてですね、やって来ました『ゲームの中!』
異世界転生者須藤君は、このモンスターが出る世界で、ある条件を満たしたので出入り可能となったそうです。
「って須藤君。ここさあ、どう考えてもモ○ハンの世界だよね?」
「まあそうだな。」
モン○ンは僕相当やったから、知識はそれなりだ。でもゲームの中ってなるとねえ…。
「で、僕は何をするんだい?」
「それなんだが…」
なにやらガサゴソとポーチの中を探る須藤君。
「あった! これだよこれ!」
突き出してきたのは、何かのチラシだ。
「え~、新モンスター登場! 今世紀最強のモンスター! 破滅皇『ジェノサイド・ヴィ・グロスタッチニア・アセロラオリオン・ジョーカー』 君は恐怖を乗り越えられるか!? ……なんで僕が…。」
「よくチラシを見てごらんよ。」
「え? ……注意、必ず二人以上で倒す事。なにい!」
いやでも…。
「なにも僕を選ばなくてもさー。」
「だって、ほかのやつらにも言ったけど断られて…」
「・・・・。」
「な! 頼むよ!」
・・・・。
「しょうがないなあ。」
まああれだし、別にモンハ○が好きだからとかそういうのじゃねえしい~。
「じゃあこれを装備してくれ!」
《装備》
佐々木
■ジーガクリムゾンXヘルム●火耐性+100 攻撃力アップ【極】●
■ジーガクリムゾンXメイル●水耐性+100 防御力アップ【極】●
■ジーガクリムゾンXアーム●氷耐性+100 採取+100●
■ジーガクリムゾンXフォールド●雷耐性+100 食事+100●
■ジーガクリムジンXレギンス●無属性+100 部位破壊+100●
■紅蓮の聖剣●スロット3 ①剣術+100 ②体術+100 ③最強+1000●
■紅蓮の護石●耳栓+100 全属性攻撃+1000●
<スキル>
【火の神】【水の神】【氷の神】【雷の神】【無の神】【攻撃力アップ極】【防御力アップ極】【探究神】【食神】【覇王・極】【剣神】【武神】【絶対神】【無音】【属性神】【ジーガクリムゾン】
<バロメーター>
□防御力7777777□攻撃力7777777
なんじゃこりゃ!w
最強じゃねえか。もうこれ『ジェノサイド・ヴィ・グロスタッチニア・アセロラオリオン・ジョーカー』に勝ったろw
はあ。僕が現役(モン○ンしているとき)のときにこういうの出てほしかったなあ。なんの苦労もなしにこんな最強なものが簡単に手に入るとはね(泣
須藤君
■全裸
■流星剣【究極】●全ての理は、この剣の前では無力●
<スキル>
【オーバーキル】【オーバースキル】【アースクラッシャー】【スペースクラッシャー】【ゴット】【エクストリーム】【ソフトクリーム】←w
<バロメータ>
□防御力9999999□攻撃力9999999
ちょっ!w
ち○こぐらい隠せや!
ジェノサイド・ヴィ・グロスタッチニア・アセロラオリオン・ジョーカーとの戦いは、『時空の狭間』というところでやるそうだ。
「ねえ須藤君。もちろん2落ちまでは大丈夫だよね…。」
「ん? なにを言ってるんだ?」
「へ?」
「一回死んだら終わりだろ?」
もしかして…
「須藤君って一回落ちたことないの?」
「ああ。一回死んだらオシメーだろうが。」
「あのね、この世界は一回のクエストで2回まではやられても大丈夫なんだよ。」
「なにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい! そうだったのか!」
めっちゃ驚いてるよ。
てかこの人すごくね。今まで一回もやられてないなんてさ。
というわけでベースキャンプにやって参りました。
「地図、応急薬、ペイントボールっと~」
「佐々木! そんなのいいからさっさと行くぞ!」
「え! ちょっ待ってええええええええええええええええええええええええええええ!」
引っ張られて向かう先は、
『時空の狭間』
『終末の切り札 最凶の恐怖』
△ムービー
4次元世界
そこにはいろんな記憶と希望がある。
『グゥゥゥゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!』
巨木とでは例えられない2つの足で立つ黒い憎悪の塊。
前傾姿勢で、肩には鋭い逆鱗。
鱗は黒く、鮮やかだ。
顔は龍。頭から生える三つの銀色のそれは、まさに剣のようでもあり、王冠のようにもみてとれる。
破滅皇は、世界のすべてを飲み込むかのような巨大な口から、燃え盛る黒い炎を吹く。
<制限時間は50分です>
「ちょっまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまてまて!」
デカ過ぎんだろ!
ジョーカーさんは僕には膝の辺りまでしか見えません。本体は雲の上です。
「あれどうやって倒すの!」
「佐々木―」
「うん?」
「少し黙れ―」
須藤君は幾多の激戦を乗り越えたとわかる勇ましい顔であり、数々のモンスター達をあの世へ葬ってきたと見受けられる恐ろしく冷酷な顔でそう言った。
須藤君は飛んで行った。
跳んだのではない。
飛んだのだ。
「須藤君!」
須藤君は背中の太刀、『流星剣【究極】』を鞘から抜き、雲の上に猛スピードで向かう。
その姿は僕には青く光りを放ちながら進む流星のように見える…だけれどもねえ。
全裸なんだよなあハハ。
「さて僕は何をするかね。」
とりあえず僕はちくちくつま先でもやりまっか。
僕はこの4次元空間の唯一の足場である広大な岩を走り抜ける。
「さあやってきたわけですが…」
僕は背中の『紅蓮の聖剣』を鞘から抜き、考える。
どうしよ。
うーん…まあいいか。それより…
「この剣重お!」
なにこれ、抜く前はたいして重くなかったのに!
うっ! 体も重い! 防具めっちゃ重い!
ふらふらする僕。
「うわっ!」
体勢を崩した僕は倒れる。
ぐさ!
「ん?」
『グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!』
ジョーカーさんのつま先に見事刺さった。
「やった!」
「お前のは効いてない。俺の斬撃がクリーンヒットしたおかげだ。」
「えー」
「早く剣を抜け! でないと…」
いい終える前に、
『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!』
ジョーカーさんは、剣が刺さったほうの足で蹴りをしようと足を引きます。
「避けろ!」
え! え? え!?
『最弱最強』いくかな?
そんなことをゆっくりマイペースに考えていたら蹴られました。
『紅蓮の聖剣』は、はるか彼方へ飛んで行っちゃいました。
「ぐわっ!」
五百メートル吹っ飛ばされました。
痛い! 痛いよ!
「ぐ~」
「ふっ馬鹿が! その防具は受けた分の1000分の1にダメージを半減させる。お前はよほど小虫野郎なんだな。」
えー。てか須藤君、性格が悪うなってませんかね…。
「しかしコイツ・・相当強いぞ…」
うん! 身を持って体感したよ!
「先ほどダメージを食らったが…HPゲージ半分減ったとはな…」
あんた超人か!?
全裸でよくやるよ!
「あの~良かったら応急薬飲む?」
「ん? ああセンキュー。」
ごくっ!
効果音&ポーズ
でたよお決まりのポーズ。
思うんだけどさ、このポーズいらなくね。ほんと邪魔なんだけど。
まあでもすぐに回復されることを考えると、まあ妥当な間ではあるかな。
そんなことを考えていたら、須藤君が、
「これはあれをやるしかないな。」
「あれ?」
「ああ。捕獲だ。」
「捕獲!?」
「あれを討伐するのは無理だ。だから捕獲だ。」
いやいやいやいやいやいやいや! 捕獲も無理だから!
どうやってお持ち帰りするの! マックじゃないんだよ!
「ほかになん…」
はっ!
僕は気づいてしまった。今までの無駄な時間に。
『夢想無双』を使えばいいじゃないかあ!
でもまてよ? 発動するか?
ううーん。
「おいっ! 佐々木! 危ない!」
「ふぉえ?」
きーがついたら~目の前には足の裏♪ そして死亡フラグ100ぱーせんとー♪
オワタ/(^〇^)\
そうだ! 今使うんだ! 『夢想無双』を!
いつ使うの? 今でしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
『夢想無双』
『ジェノサイド・ヴィ・グロスタッチニア・アセロラオリオン・ジョーカー』は消滅せよ!
しゅぱ!
消滅しました!
クエスト終了時の音楽♪
「おい佐々木! 今何があったんだ!?」
「秘密さ。」
「なにがあったか知らん。クエストも成功したそれはいい。けどよ! 剥ぎ取りができねえじゃねえかよ!」
「あ、ジョーカーさんの素材欲しい?」
『夢想無双』
『ジェノサイド・ヴィ・グロスタッチニア・アセロラオリオン・ジョーカー』の素材のすべて×∞
「どわ!」
4次元世界は素材で埋め尽くされた。
「どうやったの~! そしてどうやって持ち帰ればいいんんだよー!」
翌日 朝のホームルーム前
「佐々木! ありがとう!」
「どういたしまして!」
ふう! なんかいい気分だ!
「オイコラササキ! 今日の放課後体育館裏コイヤ!」
一気に悪い気分になりました。
この人? 紹介しよう! 郷田くんだ!
僕のクラスメイトは最凶ヤンキーです。
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