僕のクラスメイトは・・・・・。
僕の席の右隣は勇者です。
僕の席の左隣は異世界人です。
僕の席の前は超能力者です。
僕の席の後ろはハーレム王です。
僕は、普通の人です。
僕の通っているA高校は、普通です。
僕のクラス以外は。
僕は1年生です。普通です。
僕のクラスメイト達は常軌を逸しています。
あそこのボーっとしてる田中君。世界の危機を救った英雄です。
あっちの冴えない鈴木君。実は異世界の危機を救った英雄です。
じゃあ僕は?
普通です。
僕の気持ち分かる?
なんか時代に乗り遅れたオヤジみたいな感じ。
でもね。僕はけっして今のポジションが嫌いじゃない。
だって普通が一番じゃん。
だからみんな! 自分の物語に僕を巻き込まないでね!
僕は絶対戦いで生き残れる自信がない!
僕は絶対特別な力を持ってないし、これから持つこともない!
普通最強!異常最弱!
異常退散!異常退散!
「佐々木。サーガ・ネオ・ヴァルキリア7世倒しにいくから手伝ってくんね?」
僕の右隣の勇者、大槻君が僕をパーティーに誘ってきました。
■引き受けますか?
■●はい。 ●いいえ。
おいおい何だよこの選択肢! 余裕でいいえだ!
■拒否できません。
はあ? 強制かよ!
「あとで神の鎧やるからよ。」
いらねー。
■引き受けますか?
■●はい。 ●いいえ。
もうめんどい。『はい。』だ。
「おお! そうか! じゃあはいこれ装備!」
どうやら僕は、このクラスで普通に過ごすことはできないようだな。
評価感想待ってます。