第六話失われた力と学園
先に言います、
すみませんでした。
14歳、春
「……はっ!!」
知らない天井だった!!
「……おはようございますご主人様」
リリイが入り口で待機していた、いつも道理のメイド服で。
「えーと、ごめんリリイ今どうなってるのか教えてくれないのか?」
「……ご主人様は今現在、王立学園にいるの」
「WHAY?」
「……お父様とお母様は……今現在この世界にはいないの。」
……あれ?なんか今変なこと言わなかった?
「……この間お母様が術式を開発したの」
あー、そういえばこの間久しぶりにテンション高い母さん見たな……
「……世界の真理に近づいた……お母様が他の世界に渡る術式を発見したの」
あれ?その術式で俺、日本返れんじゃん?
……まあ、どうせ自分で探せとか母さんならいいそうだな。
「……ご主人様……何か感じない?」
そういえばなんだかいつもより力が出てこない……?
「……お母様の魔術により今ご主人様の力は全開時の一億分の一しか出てこないの」
……は?
「えーと、ごめんリリイ最近耳が遠くてよく聞こえなかった、もう一度言ってくれないか?」
「……お母様の魔術により今ご主人様の力は全開時の一億分の一しか出てこないの」
「はーーーーー!?」
だめだ、仕方ない、あきらめよう、いつもの事だ。
どちらにせよ俺のLvは父さんがどっからか拾ってきた【変わらずの石】でLv20から変わってないんだから、普通の人並に戻ったと考えれば問題ない。
そのうちどうにかして解呪するしかないのだろう。
今はそんなことより
「で?俺はどうすりゃいいんだ?」
「……あと10分で入学式」
「おい!それを早く言え!」
やべえ、時間ねぇ!!
急いで制服に着替えた俺は、リリイ(メイド服)とともに終業式の会場に向かった。
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屋内演習場
「我々は狭き門をくぐり……これからの学園生活の規律を……」
ねっ眠い!!
今現在、学園の高等部入学式をしているのだが……やはり結局どこの世界もこういった式で言うことは変わらないようだ……
まあ、そんなことは気にしなくてもいいんだが……いいかい?リリイ、君も俺の斜め後ろに立ってないで座ってくれないかい?ただでさえメイド服と傾国のと言っても過言ではないその容姿(まあ胸と笑顔があれば、の話だが)のせいで周りから注目されてんのに……だからやめてくれって言ったのに
まあいい。
さて、今俺がいる王立学園高等部。
そこは各国から才能がある者を集めさらに才能がなくとも新たな才能の発掘、開花を目的とする学園である。
そもそも、前国王が創立したこの学園は貴族、平民どちらの生徒も通えて入学にかかる金は実質ゼロであることで有名である。(なぜなら、その学園の卒業生が勝手に毎年寄付をしてくるためである)
この学園には10歳から13歳までの子供が入れる初等部というものがあり、そこでは基本的な数学や初歩魔術などを教えており、あえて言うなら高等部に入る時の下準備、もしくはスタートダッシュのフライングとでもいえばいいのか……
そのような初等部であるがこちらは金がかかるため、ある程度裕福な家庭、もしくは貴族しか入れない。
さてそんな学園の高等部にはたくさんの学科がある。
軍事科、騎士科、魔術科、魔道具科、薬学科、鍛冶科、商業科、etcetc…
その学園の入学試験もまた変わったもので、希望の科を聞き、その科に応じたテストを行ってから、面接がある。
また、自分の望んだ科に入れる可能性は100%ではない。
いくら実技が秀でようともやる気の無いものはもっと普通科という全般をまんべんなくこなす科に入り自分のやりたいこと、自分の才能を見つけ、教師から許可が出た時専門の学科に転科することが可能になる。(もちろん自分の意志で普通科に残りすべての物事をまんべんなく出来るようにする生徒もいる)
さてそんな学園だが【王立】とはなっているものの実際は学園長ただ一人の手によってすべての管理がされていて、ほとんど独立した組織であるらしい。
そしてその学園長の名前とは―――
『お次は学園長であるニート・ノ・クラム先生のお話で「いやじゃー!働きたくないでござるー!いやでござるー!」』
「学園長!仕事してください!」
!!!!
は!?
こんな現代のNEETですら言わなさそうなセリフを言った奴がこの学園の学園長だと!?
なんだ!?俺が初めてこの名前を聞いたとき想像してしまったNEET、しかしまさかそんなことはないなと、自分で自分を笑いもしたが……
じゃあ何なんだよ!あの学園長の噂は!
一人で2万の軍隊を撃退した…うちの母親と戦術級魔法の打ち合いをしたことがあるetc…
チクショウ、あいつがそうだとは認めたくねえ!
そんな俺の考えを無視してか、秘書っぽい女の人がローブを着た青年を壇上に上がらせようと頑張っている。
……なんだか苦労しそうだな……あの秘書っぽい女の人
なんとなく、なんとなくあの人とは仲良くなれそうだ……
あの破天荒な両親のせいでこんなことを考えてしまっても誰にも責められない気がしてきた。
……あ、あきらめた。
「えーコホン、今現在学園長は調子が宜しくないため、これにて入学式を終わります。」
……それでいいのか、学園長――――
……まあ、まわりの先生たちも苦笑いしてることだしいつもの事なんだろう。
それよりも、どうやら学科によって集合するみたいだ。
「リリイ、俺たちは何科なんだ?」
「……私は魔術科……ご主人様は……自由学科?」
首をかわいらしく傾げながら言うリリイ、
君の青い髪と無表情の顔で軽く赤みがさしてる頬の色…今日も可愛いぜ。
でも……
自由学科って何?何をすればいいの?
「おーい、君がシャオ君かい?」
「はあ、そうですけど……」
さっきの秘書っぽい女の人が来た。
ふむ…藍色に近い色の髪でおかっぱ、スーツっぽい服に手にはバインダーらしき物体……
うん、理想の秘書のお姉さんだ(異論は認めます)
「よく分かりましたね」
これだけの数の生徒の中からよく見分けられたな…と考えていたら。
苦笑いをしながら
「君の両親から「すごく可愛いメイドを連れたガキ」って聞いてるからね」
あー確かにあの人たちリリイ大好きだしねー
だからと言って自分の子供にガキは無いでしょう、ガキは。
「君の学科についての話は聞いたかな?」
「あーそうですよ、自由学科ってなんですか?」
「まあそんなものかな?君、もうこの学園で学ぶことないでしょ」
「まあそうですけど……」
「だからね、【君の好きな時に好きな学科の授業を受けに行っていい】ってこのなのよ、もちろん事前に申請してね」
ふむ、まあ特に文句はないのだが……
「俺はいいんですけどリリイは魔術に関して俺よりも上ですよ?」
悔しいことに元がドラゴンであるから魔術に関しては補正があるためか、すべての人間の方が魔術に関しては下なのだ(母さんは除いて)
「ああそのことに関しても話してたよ?なんでも【リリイは可愛いから許可】だってよ?」
まあ、リリイは無表情だから友達を作るのには決まった学科に入る方がいいのかな?
しかもさりげなくあの人たち過保護だし。
「わかりました」
そういうと、秘書っぽい女の人は、笑って。
「そうか、そうか、何か困ったことがあったら学園長室に来てアリア・サリバンって言えば私に会えるはずだから学科の提出とかもそこにきて提出してね」
秘書っぽい女の人―――もといアリアさんは踵を返して帰っていくと思いきや振り返って。
「ああそうだ、もう君たちは帰ってもいいよ?」
と言い、帰って行った。
帰り際に駄々っ子のように泣き叫ぶ学園長を紐で縛って運ぶアリアさんの姿が見えた……
もう気にしないでおこう。
……そうして入学式の日はシャオの日常の中に消えていった。
・・・なんていうか、ノリで始めてしまったこの小説ですが、さっそくボロが出始めました。
そのため、一部設定を変更させていただきます。(あまり重要ではない場所なので読まなくても大丈夫です)
-第二話の魔法の説明の場所に基本魔法を追加。
-第五話の最後の年齢の部分を変更。
バカな作者が書いていますので他にも探せばおかしいところはたくさん出てくると思います。
その場合は報告してください。
お願いします。