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愛は世界を救う、は真理です。

 呪いは、この世界では相当の昔から暗闇でひっそりと息づいているものでした。

 

 魔法論理などが発達してからも、呪いがどうして起こるのかは解明できていません。


 ただ、そこには一瞬の魔力の高まりと何かしらの強い感情が関わっているようです。


 強い感情で、何かに鍵をかけ、状態を維持させるのが呪いの本質です。


 呪いを解くには、その呪いに合った鍵を合わせればいいだけ。


 難しそうに見えて、案外簡単に解けるものなのです。


 とはいえ、それは呪いを掛けた本人…鍵の形を知るものが居れば、の話。だからこそ、何も知らない他者が解く事は至難を極め、呪いは今なお世界に絶望を振りまいています。




 しかし私は土魔法チートです。


 グレーテルの呪いを、浄化の土魔法を満たした空間に馴染ませて、鍵穴を見つけて魔力を流し込み、型を作り、鍵を複製してこじ開ける。という力技で解決させてもらいました。


 そして呪いの種類は違えども、鍵はどれも近い作りをしています。


 呪いが解けてまだ“鍵が刺さったまま”に近い状態のグレーテルが、なんとかしたいという強い気持ちで息子に触れたからこそ、息子の呪いは解けたのでしょう。


 駄目押しに、グレーテルの解呪で散った魔力の欠片も吹きかけましたし。





 …と、いうのが真相なのですが、まあ、細かい事はどうでも良いじゃないですか。


 ここは、美女と野獣にあやかって、



「真実の愛と、口づけが呪いに打ち勝ったんだよ」



 簡潔に一言にまとめて説明すると、聖女は奥歯に物が挟まったような、なんともいえない顔をしたのでした。


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