11/63
聖女の手料理は昇天できそうです(悪い意味で)
「がふっ。ぐ、ぐぁぁおう」
「水、水を飲んで下さい!!」
ごく、ごく、ごくごくごく。ガツン!!!
「ああああんた、なんだいこの、りょ、料、理? 料理?? は!!」
「ごめんなさい!! 実は料理は今までしたことがなくて!」
「大人しい顔してアタシに毒を盛ったのかい!?」
「違うんです。本当に料理なんです! 今まで家族にも作る事を止められていて…!」
「嘘だあぁ! いっそ毒であって欲しかった!!」
聖女の料理は、黄泉への誘いの味がしました。




