表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化&コミカライズ】転生した私は幼い女伯爵 後見人の公爵に餌付けしながら、領地発展のために万能魔法で色々作るつもりです  作者: もーりんもも
第二章 領地を改革します

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

177/180

177 マルティーヌのお誕生日会①

本日カドコミで第6話①が更新されています。

 王立学園入学までに習得しておくべき内容は全て履修した。

 当初の目標だった三大改革も完了の目処が立った。

 つまり――いよいよ王都へ向けて引っ越しをする準備に入る段階になってしまったということだ。

 それがあまりにも気が進まなくて、ついつい自室のソファーに座りボーッとしてしまう。

 レイモンやローラは忙しいみたいで、私がぐうたらしていても口煩く注意しなくなった。

 それも何だか寂しくて、いよいよ何もやる気がしない。



 とはいえ、お世話になったサッシュバル夫人とお別れする訳だから、そこは何かしら謝恩パーティーのようなイベントを開かなくては、と夫人に打診したところ、見事に固辞されてしまった。

 ……ショック。

 もういっそ日がな一日、甘い物でも食べながらソファーの上でぐでぇと過ごそうか。

 よし、そうしよう。


 朝着たワンピースを脱いでブラウスとクロップドパンツに着替える。

 そしてソファーの上であぐらを組んでアルマに何を作ってもらおうかなぁと考えていたらローラが部屋に入って来た。


 あ。ピキッとなってる。

 あははは。これはまあ、生活の乱れは服装に現れるってやつですよ。


「マルティーヌ様。最近どうされたのです? サッシュバル夫人からお褒めの言葉をいただくほど成長されましたのに。今のマルティーヌ様のお姿をご覧になったらきっと落胆されて、自信を失われるのではないでしょうか?」


 えー。だってだってぇ。

 自分でも拗ねているのか何なのかわからない。

 『反抗期』? 違うな。子どもの『イヤイヤ期』か。

 ……あ、わかった。私……燃え尽きたんだ。


「ローラ。私、燃料切れみたい。もしかしたらもう動けないかもしれない」


 切実に訴えたのに、ローラは、「お食事はダイニングルームにお出ししますよ?」と、しらっと答えた。

 どうせご飯を食べに下りるくせにって言いたいんだね! 食事のためなら動くでしょうと。 


「ひどい。這ってでも行けって言っている?」

「普通に歩けますよね? それよりも、サッシュバル夫人とお別れ会をなさりたかったのではありませんか? サッシュバル夫人より、『今日の午後のお茶はオーベルジュで』とお誘いがございましたが」

「本当に? もちろん喜んで行くわ!」

「それではそのようにお伝えいたしますね。それと、後ほどお着替えが必要ですね」

「そう――ね」


 仕事を増やしてごめんなさい。


「せっかくのお出かけですし、領地ではおしゃれする機会もございません。新年祝賀パーティーでお召しになったドレスを着てみられてはいかがでしょう?」

「あ! そうね。領地には私たちしかいないものね!」


 そうだよ! 着よう! 勿体無いもんね。

 あんなに素敵なドレスだけど、王族方にお披露目した手前、もう二度と人前では着られない。


 夜会で一度着たドレスを再度着るのは相当に恥ずかしいことなのだと、サッシュバル夫人との何気ない会話の中でそういうニュアンスを感じ取った。

 それでも背に腹は変えられない下位貴族の四姉妹とかは、姉妹のドレスをリメイクして着回しているらしいけれど。

 もしそのことを笑う貴族令嬢がいたら、絶対にお友達になれないね。



   ◇◇◇   ◇◇◇



 夫人がわざわざオーベルジュでお茶を飲もうと誘ってくれたのだから、お菓子もいつもより豪華なはずだと予想して、昼食は軽めに済ませた。

 そうしてまたしても二人がかりで着付けとメイクをしてもらった。

 外に出ると、声をかけていなかったのに当然のようにシェリルもいて、リエーフと一緒に護衛してくれることになった。


 オーベルジュに到着すると、テラス席のテーブルにはお客様が一人もいなかった。

 ランチが終わってお茶の時間にはなっているけれど、何人かはいると思ったのになぁ。

 おかしいな。客の入りは順調なはずなのに。


 私が一直線にレストランへ向かおうとすると、ローラとリエーフとシェリルの三人が立ちはだかった。

 おおう? 何? 何? 何事?


「ローラ。どうしたの?」

「マルティーヌ様。本日はレストランは貸し切りです」

「え? サッシュバル夫人が貸し切ったの?」


 てっきりテーブルを予約してくれたものだとばかり思っていた。


「どうぞこちらのお席におかけください。すぐにサッシュバル夫人をお呼びしますので」

「そ、そう?」


 ローラに言われるままにレストランを背にして着席した。

 すると背後からどよめきが聞こえて来たので振り返ると、サッシュバル夫人を先頭に大勢がレストランから出て来た。


 なんとレイモンまでもいる。

 ええっ? アレスター? ディディエとマークにマルコムも?

 キーファーとスコットもいる! 二人とはほんの二日前にお別れの挨拶をしたところなのに?

 あ、顔役の皆さんも。モーリスにマシューにオットー。アルマにケイト、ロディ。エディーにグレン。

 大集合じゃないの!!


 え? ちょっと何なの? 何これ?

 まさか私がお別れ会をしたがっていたから、サッシュバル夫人を招待してのサプライズパーティーを企画してくれたの?

 もう私までサプライズはやり過ぎでしょ。事前に知らせておいてよ。


 サッシュバル夫人が私の向かいに座ると、レストランの従業員が大きなホールケーキを、それも豪華に二段のケーキを私の前に置いてくれた。

 あ、こら。夫人の前に置いてくれなきゃ駄目じゃないの。

 私がケーキをそうっと前に押し出そうとしたら、何やら全員が目配せしながら顔を見合っている。


 ん? ん?


 次の瞬間、皆が呼吸を合わせて私に向かって言ってくれた。


「お誕生日おめでとうございます!!」

「転生した私は幼い女伯爵」コミック1巻が11月10日(月)に発売されました!

お近くの書店でぜひ!!

購入特典は、アニメイト様、メロンブックス様、ゲーマーズ様で付いているようです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
皆様のおかげで「次にくるライトノベル大賞2025」に2作品がノミネートされました!
投票が始まりましたので、ここからお願いします!(12月1日17:59まで)
1作目○100「転生した私は幼い女伯爵」にチェックして、ページ下の「次へ」
2作目○151「私が帰りたい場所は」にチェックして、ページ下の「次へ」
3作品目は未選択でも大丈夫です。ページ下の「次へ」
最後に「メアド」と性別「女性(例)」年代「30代(例)」(性別年代別ランキングもあるかもしれないので選択お願いします)を選択して確認後、「送信(投票完了)」

ピンクブロンド第二弾完結しました。*続編ではありません。
私が間違っているのですか? 〜ピンクブロンドのあざと女子に真っ当なことを言っただけなのに〜

『転生した私は幼い女伯爵』4巻が12月17日(水)に発売されます。予約受付中です!
amazon 楽天紀伊國屋書店など

カドコミ にて『転生した私は幼い女伯爵』のコミカライズ連載中です。

『転生した私は幼い女伯爵』コミック1巻予約受付中です!
amazon 楽天紀伊國屋書店ヨドバシカメラなど
i1033447

『転生した私は幼い女伯爵3 後見人の公爵に餌付けしながら、領地発展のために万能魔法で色々作るつもりです』
⭐️⭐️⭐️⭐️アース・スターノベルから3巻発売中!⭐️⭐️⭐️⭐️
あらすじや口絵イラストはこちらの特集ページをご覧ください。
ご購入はこちらからamazon 楽天紀伊國屋書店ヨドバシカメラなど
i988178

『私が帰りたい場所は ~居場所をなくした令嬢が『溶けない氷像』と噂される領主様のもとで幸せになるまで~』
DREノベルスから2巻発売中!
購入はこちらからamazon 楽天紀伊國屋書店ヨドバシカメラなど
i929017
― 新着の感想 ―
祝ってくれる親がいないと、忘れるよね、特に色々とやることがあると
自分の事は忘れがちですよねぇ。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ