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 翌朝目が覚めてもすぐ活動する気にならなかった。


 昨日の影響なのか何故か寒く感じて毛布を被り、まだ寝ているふさふさのラピスを抱き寄せ微睡む。


「きゅぁ〜」


「おはよう」


「きゅっ! ……きゅ?」


 なにしてるの?って言われてしまった。説明し難いな。だらけてるだけだし。


「気にしないでくれ」


「きゅ」


 大人しく抱かれてくれるらしい。あ〜暖かい。暖かさを感じられるのはいいな。温暖無効とか覚えたらこの暖かさを感じられなくなってしまうのだろうか…。


 ラピスが暇になってきたようでもぞもぞし始めたので解放してやる。

 そして朝食を取ったら魔法の練習だ。


 昨日試さなかった魔法は、海魔法、音魔法、熱魔法、空間魔法、生魔法、契約魔法、強化魔法、召喚魔法、結界魔法の九つだ。


 音魔法と生魔法はラピスがやっているのを見たし、結界魔法も契約魔法も使ったのでどのような効果が発揮するかはわかるが…まあ試してみようか。


 音魔法は色々試した結果、俺が出す音を増幅するようだ。声でも手拍子でも足で氷を叩いてもその音を増幅できる。他にできることはない…というかわからない。


 生魔法は回復魔法のようなものだ。音魔法で音変になった耳もすぐ治った。これはラピスが使っているのを見たからすぐできたのであって、名前だけ見ても回復魔法かなんてわからない。


 契約魔法は相手がいないから無理。

 結界魔法は自分を起点にして最大十メートル程の位置に透明の板を作るような魔法だ。色をつけることもできるが…。そして俺が寝る時に使った結界は俺とラピスを囲むような四角いものだったが、囲うイメージをしたから無意識で透明な板を組み合わせて四角にしていたようだ。


 海魔法は海に干渉ができた。これは神から聞いていたから問題なく使えた。海に接触し魔力を浸透させイメージ。そうすれば海の水でできたラピスが…。


「きゅいー!」


 バシャンッ。


「きゅい?」


「ラピス…それは水だから体当たりしたら崩れるわ」


「きゅぃ…」


 何故かしょんぼりするラピス。そういえば昨日も俺が作ったラピスの像を見てテンション上がってたな。仲間が恋しいのだろうか?


「ほら、木と氷、土で作ったぞ」


「きゅっきゅ!」


 自分と姿が形が同じ半透明、木目のある茶色、艶のある茶色の三つを叩いたりのし掛かったりして遊ぶラピス。

 ……ずっと眺めてられるわあー。


 にしても木目がものすごく綺麗だ。もはや木目と言っていいのかわからないが。身体に沿って筋が入り、目にあたる部分には同じ大きさの丸い節がある。そこ以外に節もささくれだった場所もない。

まあ魔力で使ったものだし、そういう物なんだろう、と納得しておく。


 さて、海魔法は…あんま全力で魔力を使って津波が起きても嫌だし、また魔力が枯渇したら困るので操れるのが分かったから終了だ。


 熱魔法は正直わからん。熱を作れるのだろうが…目に見えないしな。風も目に見えないが風を起こすってのは想像しやすい。

 とりあえず手のひらに熱を集める感じで魔力を放出していく。


「あっつっ!」


「きゅい?」


「……なんでもない」


 何でもなくはないが! 滅茶苦茶熱いけどな! なんか皮膚捲れてるしな!?


 生魔法で癒して、次は足元…尾鰭元? の氷を熱するイメージを…。


 ズボッ。


 ………そうなるわな。

 どっこいしょ。埋まった下半身を持ち上げ氷の上に座り直す。

 色々と試したが有効範囲は五メートル。五メートル以内なら自分の身体でも床でも水でも熱せられる。


 ……お湯沸かすくらいにしか使えねぇ。強くなればもっと融通効くかね?


 お次は、気を取り直して空間魔法!


 意気込んだはいいが使い方が全くわからん。空間ってなんすか。神よ。HOWTO本寄越してくれ。


 召喚魔法もよくわからん。「神様召喚!」とか「いでよ! 神!」とか…やってみたがまあ何も起こらずラピスに可哀想な目で見られてしまった。


 …ラピス。これは俺のせいではない。HOWTO本を寄越さない神のせいだ。


 強化魔法もよくわからない。イメージ的に魔力を全身に行き渡らせたり、魔力で身体を包むようなイメージをした結果、魔力は思った通りに動いているのはわかった。分かったが…強化されているのかはさっぱりだ。

 後で強化魔法を使って泳いでみよう。


 結果…木魔力と水魔法、氷魔法、光魔法、音魔法、生魔法。この六つくらいしか現状では使えそうにない。

 海の中で雷と熱なんて自殺だし、火は消える、土は溶ける。風は微妙。渦でもできたら死ねる。

 海魔法?どうなるかわからないので使いません。

 他もよくわからんし…文明のあるところに行って使い方教わらないとな…。


「ラピスー」


 未だに自分の像を叩いて遊んでいるラピスを呼ぶ。


「きゅい?」


 「まだ日が落ちるまで時間があるし…探検しに行くか?」


「きゅい!?」


 探検!? と言った感じに目を輝かせるラピス。まあ探検というか街を探しに行くんだが…。


「南に行けば街があるって書いてあったよな。太陽の位置的にあっちだと思うから…あっちに向かって泳ぐか」


「きゅい!」


 とりあえず出した荷物…ランプ程度だが、それらを仕舞いラピスと共に海中へ。

 そして袋からモリを出しておく。——何故か剣や槍まで入っていた。

 剣も槍も使ったことないから、素潜りとか使ったことのあるモリにした。


「敵を見つけたら教えてくれな?」


「きゅい」


 ラピス以外の生き物にあったことがないからな…魔物と言われてもピンとこない。他の生物にであったらとりあえず結界に籠って様子見しよう。


「よし!出発!」


「きゅっいー!」


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