不条識な狼の理1
人を切った。違う。斬った。
最後に野太い叫び声をあたしの耳にこびり付けて旦那の方は死体になった。死体もあたしも壁も全部一面に血で濡れる。
何人斬ったのだろう。もう覚えてない。
取り敢えずここにいた奴みんな斬ってしまった。殆ど死んだ。子供も、老人も。
唯一まだ息があるのは嫁だと思われる女だけだ。
土間。教科書に載ってた大和国の伝統家屋だ。土足。草鞋。刀。釜。釜に燃える薪の匂い。死んだ旦那の血の匂い。
ひたりひたりと血溜まりの上を歩いて斬ってしまった女の服に手を掛けてそのまま引き剥がした。腹部からの出血は止まる様子が無くてもう長くは生きてられないだろうけど、下半身の方はまだ使えそうだ。
どういう神経してるのか、あたしの下半身に付いてるソレも上を向いて硬くなってる。この状況下で。
女は全く抵抗出来ない状況なのに、しっかりとあたしを見据えていた。肚の底からの恨みを込めた目には殺してやると書いてある。
そんな讃えるべき表情をする女をあたしは吐き捨てるように嘲笑い、自分の履物を脱ぎ捨てる。
無抵抗なのに頭を押し付けて、そのまま……
◆
『ひいいいいい。誤解だって。誤解だよ。あたしじゃないって。もうあたしから出て行ったんだって。』
布団を被りながら、あたしは窓の外から睨む黒髪の女に向かって言った。
『ねえ。よく見てって。ほら。そもそもあたし女だからね。お願い出て行ってよ。』
しかし、女は怯む事なく、睨んでくる。
ここでの違和感。あたしは布団を被っているのに、あたしには、外の女の姿が完全に視えているのだ。
そう、似ているようで違う。見えるじゃなくて視える。
さて状況を種明かししよう。あたしは視える人だ。
つまり今の今まで見ていた血塗れ強姦現場はこれはあたしの記憶じゃなくて、今あたしに入り込んだ。浪士の記憶。
就寝中のあたしに、ずっと昔の浪士のオバケがあたしに入り込み。その浪士をずっと追いかけている女性のオバケ(多分最後に犯そうとしてたあのお嫁さん)にあたしがその浪士を匿っていると有らぬ疑いをかけられて、えらいガン飛ばされてる。そんな状況なのだ。
この二人は一体何百年この追いかけっこを続けてきたのだろう。少なくとも、隠れ蓑として入り込んだ浪士も凄く必死だった。あれほど鮮明に生前の記憶があたしにも視えるのは相当強い思いのオバケじゃないと出来ない芸当だし、追っかけてくる女も相当だ。あたしに入り込んだのをしっかり視てるからこんなにも睨みつけてるんだろう。
まあでも、あの浪士も恨まれて当然だよね。いくら食べ物も何もなくて自暴自棄だからって、人斬って強姦ってそれはまあ死んでからもこうなるわ。悪いけど、同情は出来ない。そしてあたしから出てった後にどこに逃げたんだ?そろそろあたしばっかりこうやって睨まれるのも勘弁してほしい。
埒があかないし、布団からは出れないし、気を紛らわせる為に、スマホウォッチでSNSの生放送を適当に流す事にした。何でも良いから音が欲しい。
あたしは、詳細を確認しないまま、とりあえず今放送中の視聴者急上昇中の放送を流した。
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「呪いってのはかける事より、解く方が難しいからね。
その呪いの柱を自らに差すのではなく、まだ生まれる前の何なら受胎すらしていない孫に差すという残酷な契約だよ。
息子たちが子供を作らないという選択で、孫ができなかった場合?さあそれは知らないね。まだ旧大和国時代は今と違って子供を作らないって発想もなかったからね。そもそも論、同性婚も更栄時代に入ってからだし、あの時代は土地も個人で所有している場合が殆どだったから土地や財産を継ぐ為の後継が必要不可欠だったからね。
ごめんね。話が逸れたね。
その爺さんがやった狼の呪い受けて生まれてきた孫娘は……」
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適当に流したはずがよりよって昔の怖い話だ。ただでさえ昔のオバケに睨まれて怖い状況なのに。
『怖い!怖い!辞めようよ。深夜にこんな怖い話しないでよ!』
もう独り言でも何でも良い。怖いんだよ。
狼の呪いを受けた孫娘って、辞めてよこの怖いワード。
あたしは、小さい頃から当たり前のように視える人だった。そりゃ今でこそオバケと人間の区別はつくけど、小さい頃はオバケと人間の区別がつかなくて、何も無い所、まあ厳密に言えばあたしだけが視えているオバケに向かって発狂したりとか大変手のかかる子だったそう。
基本は視える。なのだ。オバケも思念も呪いも。ただ人生で一度だけ、視えるじゃなくて、感じるってか匂う、いや臭いって経験が一度だけある。
それがさっきの狼の呪いを受けた孫娘って言葉でパッと記憶の蓋が開いてしまったんだけど、小三の時に、極貧民の我が家では夏休み中にあまりの食う物の無さに一週間だけ爺さんの家に居候するという事件が起きた。普通に考えてありえない話だと思うけど、爺さんの家に行く二日前まで、ゴミを漁っていたほどの追い込まれっぷりの本当の話なんだ。あたし自身なんとなくあの爺さんの家が嫌いだったから、行きたくなくて最後まで抵抗したけど、背に腹は代えられず。お父さんの給料日まで爺さんの家で過ごすという地獄のような一週間が始まった。
そりゃ、今だってバイトで介護もしてるぐらいだからお年寄りの相手とか全然平気だし、農作業とかもわりかし向いてるから全然良いんだけどさ。
何で爺さんの家ってあんなに狼の匂いがするんだろうって。
というか、普通に生活していて、狼の匂いって認識する事なんてあるんだろうか。何か匂いがするっても、それって動物園臭とかそんな表現なんだろうけど、何故かあたしはあの日、これは狼の匂いだってすぐに察した。
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「今となっても、狼の呪いを受けた孫娘は、満月の夜になると夜な夜な人間を喰って周る。術者は誰だ、どの人間だと?その人間を喰い殺すまでこの呪いは終わらないと。」
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あたしはその放送を切った。
多分。普通の人の感性ではただの怪談だと思う。
でも、視える側のあたしとしては、呪いだとか想念だとかどんな形になるかは知っている。
きっとその呪われた孫娘に殺される誰かは、その瞬間は目の前の娘を狼と認識するだろうし、もしもあたしがそこの居合わせてしまったら。視えるあたしからしてみたらその姿は狼に視えるのだと思う。
でも何も知らない第三者はただの殺人鬼にしか見えないのだと思う。
呪いとかオバケとか、想いとかそんなの全部、認識出来るかどうかの違いだ。当事者にしか視えない。たまたまあたしは当事者じゃなくても視えてしまう特異な体質なだけなんだ。
だから爺さんの家の狼の匂いだって……
【不条識な狼の理-ふじょうしきなおおかみのことわり-】
♗01
大和歴更栄18年2月29日。
新生区第二中学。卒業式予行式典。
一同起立の号令が掛かり、全校生徒が一斉に立ち上がるあの物音が響くのに、あたしの耳に付いたのは、背後からの鼻と喉を鳴らすズズズーという音だった。いやそれはあたしだけが聞こえるオバケじゃなくて、多分三組の人は全員聞こえてると思うし、なんならズズズーじゃなくてzzz……って表現すべきだと思う。
あたしは振り返り斜め背後の座席で爆睡をこいてるヒカミの膝を小突いた。
すぐにヒカミは目を覚ます。周りは全員起立していて、自分だけが座っている状況に気付き、急いで立ち上がる。しんとしてる体育館でヒカミの椅子の音だけが盛大に響いて今にもヒカミのヤバって声が聞こえてきそうな感じだ。
「以上をもちまして、卒業式予行を閉会致します。」
なんとなくだけど、壇上の教頭がヒカミの事を睨んでるように見えなくもない。だってコイツ爆睡かましてたのを盛大にアピールした上に、絶対制服で来いって言われてたにも関わらずジャージで登校してきてるんだよ。明日で卒業なんだから、今日明日ぐらいしっかりすれば良いのにこの有様だよ全く。
案の定、ヒカミは担任に怒られていた。そしてあたしも、頼むから明日は田中に制服を着させて登校させて欲しいって頼まれた。おいおい。
もろもろ自己紹介が遅れました。
樫山さくら。新生区第二中学3年3組。15歳。
大和暦更栄2年7月28日生まれ。獅子座。A型。
身長165センチ。体重非公表。勉強苦手。体育は得意。というか好き。バイトは介護。あだ名サク。
ヒカミと出会った時にヒカミがつけてくれた。そのせいで学校の人達も、あたしをさくらとは呼ばない。樫山かサクって呼ぶ。
サクことあたしは来月から進学というか実質就職が決まっています。名目上では進学なんだけど、超少子高齢国であるこの国、大和国では軍関係と介護関係の専門学校は在学中からお給料が出るのです。貧民樫山家としてはこの制度を利用する他なく、あたしは今のバイト先の介護センターでそのまま訓練生徒扱いの実質就職。
まあでも、当たり前のように就職するのは、下流と中流家庭だけであって、上流家庭は高校進学が殆どだ。例えば、あたし二人いる親友の一人目、中流家庭の田中ヒカミに至っては、猿のような身軽さと小柄さを生かして、地元のアミューズメントパーク、カラクリ村の忍者として就職が決まっている。職業忍者ってなんだか凄い面白い響きだけど、彼女を含め周りも結構真剣で、火山流忍者、業火丸って名前でカラクリ村のパンフレットにも写真が載ってるし、新生区の観光担当とかにも何かで表彰されてた。
そんなキャラだから体力馬鹿かと思いきや、頭も良い。いやあたしが頭悪いだけかもしれないけど、びっくりする程頭の回転が良いもんだから、あたしはヒカミとハクスイの会話のペースについていけない事もしばしば。ヒカミって主人公みたいなキャラなんだよね。背丈も異常に低いもんだからそれも個性として湧き出てるし。
見た目平均値で頭も良くないそして、超ド級の下流家庭のあたしとは大違いだ。あたしも個性の一つぐらい欲しかった。
そしてもう一人の親友が上流家庭白水家の一人娘である白水京香こと通称ハクスイだ。ありえない金持ちでありえない長身でありえない美人というチートキャラなせいで、内面に割振るパラメータはゼロに等しく、とんでもなく性格が悪い(褒めてる)
新生区の空気感として、上流家庭の人は上流家庭同士でつるんでるのに、普段一緒に過ごすのが、ド級の貧乏一家のあたしと、中流のヒカミなのだ。もうそれだけで物凄い嫌われっぷりなのが目に見えてわかる。しかし、ハクスイ本人はどれほどの悪口を言われようとも涼しい顔だし、何よりこの人の一番の問題は貞操観念がゼロというか寧ろマイナスなので何人彼氏いるのかも何人彼女いるのかも分からない。
美人長身お金持ち、部活も剣道部で主将で全国レベルの実力というスペックなのに性格悪すぎてそのスペックを生かしきれていないような人。でもそれも含めてあたしの親友のハクスイである。
そんなこんなで基本的にあたしらは三人でつるんでいる事が多いので、学校ではこの綺麗な身長差で〔階段〕と呼ばれることもしばしば。そうだよね、ヒカミとハクスイの後ろ姿で三十センチぐらい身長差あるもんね。
さて、何でこの二人の事をこんな風に紹介したかというと、現状あたしの視点から語れるこの話において、今後もこの二人がメインに出てくるのと、ここから先、色々めちゃくちゃな事が起きまくるんだけど、そのめちゃくちゃな事が起きる過程で、あたし一人の時に起きる事件と、ヒカミと一緒にいる時に起きる事件と。当たり前だけどハクスイと一緒にいる時も。あたしと誰かが一緒にいる時はあたしの視点で物事は語れる。でも当然ながら、あたしを抜いて、ヒカミとハクスイだけの時に起きる事件もあって。まあ二人があたしの知らない部分で行動してくれた事によって良い結末に辿りついた部分もある。
なので今から話す事は全てもう決められた結末のあたし側の過程って表現すべきだと思う。
あたしが居ないところでどう話が進んだのかはなるべく伝聞で話を補填するけど、それにあたりこの二人に関しては最低限知って欲しかった。こんな事書いていると、物語のプロローグみたいだね。まるであたしが主役みたいだなあ。でもこれだけは言っておく。あたしは主役じゃない。本当に主役ってキャラはヒカミだよ絶対に。あの低身長で猿みたいなアクロバティックな動きで何となく赤のイメージってほら戦隊モノで真ん中に立ってそうじゃん。
あたしはとにかく平凡巻き込まれキャラなんだけど、ここまで巻き込まれて最後どうなるかってサブキャラ的なポジションだと思う。多分。モブでは無いと信じたい。現に今回の事件もあたしが巻き込まれたのが全ての元凶だし。
まあ、厳密に言えば生まれる前から巻き込まれていたって言えなくも無い。完全後付け論だけど。
さて。自己紹介が長くなりました。話を教室に。下校のホームルームが始まる前に戻します。
『ヒカミ明日お願いだから、制服で来てね。あたしまで先生に田中に絶対制服で来させろって言われちゃったよ。』
「わーってるって。流石に制服持ってくるわ。」
『普通に着てくれば良いじゃん。何?その持ってくるって。』
そんなやり取りをしていると、ハクスイは一瞬クスリと笑い、少し悲しそうな表情を浮かべる。
「どうした、ハクスイ辛気臭せえぞ。」
「そうね。いやなんかね。このやりとりも明日までなんだなあって。」
長い黒髪を掻き上げながら喋るのはハクスイにいつもの癖だ。
「私は進学だから、今まで通り学校サボったりとかで上手く時間作れるだろうけど、二人はほら就職じゃん。このご時世だから仕方ないとは思うけど、旧大和国時代は高校は疎か大学進学までが当たり前だったし、今みたく十六歳成人指定じゃなくて二十歳で成人扱いだったって言うじゃん。
なんかね、大人の責任を負う迄後四年も猶予がある時代ってなんだか羨ましいなあって。」
そして次の一言はあたしの心に刺さった。
「明日が来なければ良いのに。」
明日が来なければ、またいつもの三人で馬鹿やって過ごせる幸せな日々。
「おいおい馬鹿言うなよ。おれは早く大人に成りたいんだ。明日が来てくれねえと困るぜ。」
大人に成りたくないというハクスイの発言は、まあハクスイは立場的なものあるんだと思う。
ハクスイの場合あのお金持ちの白水家の一人娘なのだ、財産を継ぐにしろ、父親と同じ道を歩むにしろ、とにかくハクスイの場合大人になってしまった時の責任が重いのだ。
ただでさえ、無責任なスーパー浮気性クソゴミ体質なのに。成人して貞操観念の責任まで持たされたら、多分色々無理なんだと思う。この人。そういうところ本当に我儘っていうか、まあダメ人間というか。こんなに外見のスペックは良いのに。
対し、ヒカミはいつだって早く大人になりたいという発言が前から目立ってたような気がする。
『前から思ってたんだけど、ヒカミが大人になりたい理由って何?』
ヒカミは良くぞ聞いてくれたとなんだか嬉しそうだ。
「大人になったら、カラクリ村でも火遁の術が解禁されんだ!ほらおれ折角の火山流忍者なのに未成年だからって理由でまだ火遁はショーでやらせてもらえないんだよ。練習では完璧なのにさ。安全面と規則云々で。他の忍者たちより絶対上手くいってる自信があるのに。」
ああ。なんかヒカミらしい。前向きだなあこの人は。
「まあハクスイ、そんな気負うなって。おれらはなんとか都合付けて会えば良いし、どうせ悪い事だけは異常な器用さを発揮する君の事だ。不倫じゃなくて浮気のうちはなんとかなるって。」
一般論では悪とされる浮気性というハクスイの行動もヒカミからしてみれば個性とジャッジされているのがまあヒカミの器の広さというか変わったところというか。
あたしもハクスイの浮気性に関してはまあ推奨はしないけど、止めもしないのはあたしが迷惑被ってるわけではないからだ。多分ハクスイとは親友だから親友でいれるのであって、恋人だったらマジで無理だと思う。こんなにハイスペックの美人でも、まるで呼吸のように浮気するこのタイプは余程の人間が相手じゃないと多分一生落ち着かないと思う。
というかこの人、この美貌を生かしてたまにモデルのバイトとかしてるから、一応芸能人扱いなのにこんなに落ち着かなくて良いの?これ程のプレイヤーなら週刊誌のネタとしては十分だけど、やはりそこまで有名じゃないというのと、未成年だから許されるという暗黙のルールでもあるんだろうか。なんだか心配だ。
うん。大人になるのは心配だ。
あたしも七月には大人になるんだから、諸々の税金も発生する。うええええええ。でもその分、やっと働ける権利が貰えるわけだから、もう食べ物に困る事もないと思うと安心だ。ヒカミやハクスイと違ってあたしは常にお金ない!食べ物ない!という死線を潜り抜けてきたので、仕事と食べ物があるという未来は期待でしかない。となると、心配より期待の方が大きい。
『なんなら、景気付けに三人でこれからどっか遊びに行く?』
気の利いた言葉も思いつかないので、あたしはそう提案した。
「おれは、ボンジロウの散歩の時間だけもらえたら行けるぜ。昨日雨で行かなかったせいで、今日朝の時点で散歩連れてけアピールが凄くてさ。」
多分察することは簡単だろうけど、ボンジロウってのはヒカミが飼ってる小型犬の雑種の名前。三人で下校中に川で拾ってきたのが切っ掛けでヒカミが飼う事になり、大事に育ててる。
「あーごめん。私の為に気を使って提案してくれたんだろうけど、私今日は婆ちゃんに呼ばれてて。その用事が終わりが何時なのか見えないから、今日はパスで。」
「んじゃあ。明日の卒業式の後の謝恩会は三人で抜け出して、三人でどっか行こうぜ。」
そんな感じで、話は終わり。下校のホームルームが始まった。
いつもの会話と、そしていつもの下校。
そして、いつもの明日と朝が来て。卒業式を迎える。
つもりだった。この時までは。なんだかね、物語の冒頭には思えないなあ今思い出しても。予行練習でヒカミがジャージで来て怒られてっていつもの日常だし、なんなら明日卒業式なら最終回じゃん。ここ。
本当に物語の冒頭なら今日が新学期かなんかの日で謎の転校生が来てとかそういう話が良かったのに。現実はありふれた日常の中で突如明日は来なくなるし、突如運命は狂う。
約三時間後。あたしたちの三人は死ぬほど後悔する。とだけ宣言しておこう。




