理系と文系の違い
『すいませんが 皆様には
世界を救っていただきます』
その言葉から 俺の冒険は始まった
いや 始まってしまったというべきか・・・・
その日 俺はいつもどうり
教室に入り
1講目の講義の準備をしていた
その日の講義の参加者が
ほとんど入って
さぁ 講義が始まろうという時だった
それが起こったのは
突然 教室中が白い閃光によって包まれた
俺の目は瞬時にして見えなくなってしまった
しかし 声だけは聞こえていた
その時の声は聞くだけで美人なのだろうと
一瞬にして判断できた
『すいませんが 皆様には
世界を救っていただきます』
その声は蝶のように儚い声だったが
しっかりと芯の通った声で
全体に聞こえていた
そこにはなぜか
その時に数学の講義をしていただいていた
教授はいなかった
そのことはこの新たな世界を過ごしていくうちに
忘れていってしまっていた
それより衝撃的なことを言われてしまったからだ
僕たちに語りかけてきた声は
閃光が収まった時に
喋り出した そう あの儚い声で
『私たちの勝手で申し訳ないのですが
皆様方には先ほど言ったように
この世界を救っていただきたいのです』
「どういうことでしょうか?」
教室でいつも最大勢力の中心人物である
五十嵐 拓也がそう言った
その声に反応した
あの声の持ち主が律儀に答えた
『はい・・・
今 現在この世界は
魔王軍の侵略に悩まされています
それを勝手で申し訳ないのですが
異界の勇者様の力で浄化して欲しいのです』
「なるほど・・・・
みんな!
俺は協力しようと思うんだが
どうする!?
強制はしない!!」
そう五十嵐は言うが
最大勢力の中心人物である人が
そう言うなら反対できる者は
数少ない
結果反対したのは
無所属の2人とオタクと言われている4人組
だけだった
僕はよくわからなかったから
協力することにした
そのように決まってから
声の持ち主が話し出した
『このような突然の呼びかけに
応じていただきありがとうございます
詳しい説明は後にしましょう
申し遅れました
私はクゥーロン・ドュダ・ヴォルアイク
と申します
宜しくお願いします
協力への不参加を希望された人にも
私達の国の方で最大限のもてなしをさせてもらいます』
そのように言って
彼女・・・クゥーロンは僕たちを
王座の間と呼ばれる場所に連れて行った
文系ターン終了
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「あぁ〜〜」
「どうしたん お前・・・・
なんや 昨日もゲームしてたんか・・・・」
「あぁ〜〜〜」
「そうかぁ・・・
あ そういえば今日の一講目は数学らしいぞ」
「マジか!!」
「うおっ・・・急に元気なるな・・・」
「だって あれだろ?
数学ってことは道山教授だろ?
授業がおもろいじゃん!
特に雑談がね!」
「悲しいだろうなぁ
道山教授も・・・
授業の方を聞いて欲しいと思うんだけどなぁ・・・」
ピカー 『すいませーー
「なぁ なんか光だしてんぞ?
あと 声も聞こえた」
「ん?そんなのありえないだろ?
俺には何も感じないぞ?
お前 薬物でもやってんじゃね?」
「ん?・・・・
あぁ ごめんごめん
俺もあんま寝てないから
幻覚見えてたみたいだわ・・・・」
「そうか・・・
ちゃんと寝た方がいいぞぉ?」
「お前に言われたくないわ・・・
あと 語尾を伸ばすな・・・」
「だって 眠いんだもの・・・」
「人間だものみたいに言うなよ
そう言う風に使うもんじゃねぇぞ・・・」
「何?怒ってる?ファンだった?」
「いや? 怒ってはないが?
なんで怒る必要があるんだ?」
理系ターン終了
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『はぁ!?なんで今回はダメなんだよ!』
「いえ・・・すいません・・・」
『あぁ!?うるさいわね!!』
「す すいません・・・」
『あぁ・・・もう!!
ストレス発散がしたいわ!!
確か 前に捕らえた勇者が残っていたわよね!
誰でもいいわ一人連れてきなさい!!』
「はい・・・すぐに!!」
『まったく・・・なんでなのかしらねぇ・・・・
我がヴォルアイクの技術力は世界一なのにねぇ・・・・』
ヴォルアイク魔法帝国 女王の間より
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思いついたので
いつもとは違う感じで書いてみました
謎はあるのかもしれませんがないかもしれないです
理系と文系の違いはなんなのか
楽しいね
ここまで読んでいただきありがとうございます
よければブクマ 評価など宜しくお願いします