オープニング
※物語に入る前に、特徴的なシーンやこの小説のテーマなどをピックアップし、オープニング用に書き直してみました。
あらすじはあらすじ欄に掲載しましたので、そちらをご覧ください。
本編の見どころをさらっとどうぞ。
――第2話より。
「アクア!」
「ふふ……。効かないわよ」
かざした左手から勢いよく放たれた水は、鎌の一振りによって弾かれてしまう。だが、その隙を突いて青いドレスの女性は黒い女性へと迫っていた。そして、鉄拳から蹴りと流れるような攻めに繋がる。
――第9話より。
ユウキは目を見開き、左手から技を放ちながら突進した。
「お姉さんや俺が誰かのために戦うことが、そんなにおかしいのか! お姉さんは優しいから……だから俺を助けてくれたんだ! それがわからないのか!?」
――第18話より。
「団長ー! 俺も! 俺もがんばったって! ねえ!」
ユウキだけが団長に労われているのが納得いかず、彼は自分へもそれを求めた。
「わかったわかった。ご苦労であった」
「よしっ! 団長が認めてくれた!」
ユウキは呆れるあまり、深く溜め息を吐いた。
――第26話より。
人が悪に染まってしまうその理由が、ユウキにはわからなかった。
「あいつらもそうなのかな? 元はこんなことをする人間じゃなかったのかもしれない。そもそも、何であんなに世界を憎んでいるんだろう? あいつらも、本当は被害者なのか……?」