第9話
リンゴ太郎は右手に違和感を覚えました。
「ん?・・・あ〜っ!」
何と刀が折れていました。
「俺の愛剣『リンゴ刀』が!」
「(ダサッ)」
「無駄に一刀両断しまくってたしな〜・・・」
「チクショー、この刀はリンゴの芯を固めて作られた名刀だったんだぞ」
「お前そんなもので戦ってたの!?」
「まぁ良い、そこらへんで普通の刀を買って行こう」
「むしろそっちの方が強いだろ・・・」
一行は遂に鬼ヶ島へと向かいます。
途中間違えて巌流島に行ってしまい、剣豪・宮本武蔵の刀を盗みました。
武蔵はその為、櫂で小次郎と戦ったそうです。
そして鬼ヶ島へと到着しました。
「遂に来たな、ランディ・・・」
「ああ。長かったなリンゴ太郎」
存在を完全に無視されているガンツは、ただイジけるのみでした。
「(オラの存在意義って・・・)」
リンゴ太郎は扉を開きました。
「敵は本能寺にあり!」
そしてこう叫んで、突入しました。
「1回言ってみたかったんだ!」
ガンツは覚醒しました。
「オラのチ○コを見ろ!オラのチン○を見ろぉ〜!」
リンゴ太郎とランディは、他人のフリをしていました。
「(オラの存在意義って・・・)」
「今度こそボスを無視して進むぞ。一気に最下層まで行くんだ」
「OK!」
しかし目の前にゴンザレスが立ちはだかりました。
「ボスが奥にいるとは限らんぞ?ガキ共」
「あ・・・兄貴!」
ガンツは叫びました。
「(うわーまたどーでもいー伏線が出てきた・・・)」
「裏切り者の弟など要らん、死ね!」
ガンツはアッサリ殺されました。
彼の脳裏には、最後にこんな台詞が浮かんでいました。
「(オラの存在意義って・・・)」
怒ったリンゴ太郎は覚醒しました。
「ランディのことか―――!」
「(何故オイラ・・・)」
そして一目散に外に逃げ出しました。
「待てガキ!」
それを追ったゴンザレスも、外に出ました。
リンゴ太郎は華麗にクイックターンして、扉を閉めて鍵をしました。
「さて行こうか」
「おいおい、外に出して大丈夫なのか?」
「外には拉致ってきた宮本武蔵がいる。何とかなるさ」
その後ゴンザレスは武蔵に倒され、武蔵は小次郎との戦いに遅れたそうです。