第4話
ビンビン村の奥、ビンビン山の小屋では鬼達が酒宴中でした。
そこに、火が放たれました。
「何だ何だ」
そして扉が蹴破られ、馬糞が沢山飛んできました。
「出て来いやぁぁぁー!」
「おえっ!な、何事だ」
鬼達は慌てて小屋から出て来た瞬間、リンゴ太郎に一刀両断されていきました。
「これが兵法というものさ」
両手を馬糞でグチュグチュにしながら、リンゴ太郎は言いました。
「貴様・・・よくもやってくれたな」
残った鬼達は、まだ五匹もいました。
「おいリンゴ太郎、もうウンコ出ねぇ・・・それに踏ん張り過ぎて疲れた」
ランディはダウンしました。
「・・・俺、ピンチ?」
「死ね小僧!」
とりあえず、リンゴ太郎は村に逃げ帰りました。
そこで、一人の女性とぶつかりました。
「キャッ」
「あっ」
少し沈黙した後、リンゴ太郎は言いました。
「すいません、うっかりしてて・・・大丈夫ですか?」
「えぇ、こちらこそ」
顔を上げた女性は、とても美しく・・・
「ヴぉえっ」
そんな都合良くはいきませんでした。
「バァさん!」
「リンゴ太郎!」
何と死んだはずのおばあさんとの再会でした。
「何だバァさん、生きてたのか」
「きっとおじいさんは、私を死んだ事にした方がお前が頑張ると思ったんじゃろう」
「(でもバァさんが無事で良かったよ!)あのジジィ殺す」
本音と建前が逆になっていました。
「そうだバァさん、俺は鬼達から逃げてきたんだ。何か奴らの弱点知らないか?」
「知らん」
「うーむどうするかな・・・バァさんも一緒に考えてくれ」
「嫌じゃ」
リンゴ太郎に、人生で八度目の殺意が芽生えました。
「うっだらー死ねや小僧ォォォWRYYYYY!」
やたらハイテンションな鬼が追い付いて来ました。
「くっ、来るなー!」
リンゴ太郎は刀をおばあさんに向けました。
「近付くとこのババァ殺すぞ!」
「むうっ困った!」
やはり鬼もアホでした。
「ならば・・・こっちは馬を殺すぞ!」
後から来た鬼は、ランディを捕まえていました。
「すまんリンゴ太郎・・・エロ本くれるって言うから仕方無く捕まったんだ」
「いやソレ全然反省してないだろ!」
「さぁ、どうする?」
「そんな馬いらん。馬刺しはスーパーでも買える」
「(オイラの価値って一体・・・ってか馬刺しにする気だったのかッ)」
「では殺そう」
鬼はランディをどつき回しました。
「ランディのことか―――!」
「???」
鬼達も意味不明状態に陥っている間に、何故かリンゴ太郎は覚醒しました。
そして鬼達を四匹、一刀両断しました。
リンゴ太郎は残った鬼に刀を向けました。
「ま、待ってくれ!オラはアンタと戦う気は無い!」
鬼は言いました。
「オラはガンツ!アンタと同じ捨て子で、こいつらに拾われてイヤイヤ悪事を働かされていたんだ」
ちなみにリンゴ太郎が捨て子だった事は、おばあさんから聞いたそうです。
「こいつらを倒してくれてありがとう!そして強いアンタを尊敬してるんだ!どうかオラを仲間にしてたもれ」
「(たもれ!?)ああ良いぜ、ただ飯はワリカンな」
「やった!」
こうして鬼の子ガンツが仲間になりました。
「やれやれ、また男の仲間か・・・しかも食えねぇ」
「リンゴ太郎・・・すまん、助かったよ」
ランディが言いました。
「良いってことよ」
リンゴ太郎はポンと頭をなでました。
ランディの頭は自らの糞だらけになりました。
「(こいつッ)」




