第2話
リンゴ太郎達はひたすら走り続けていましたが、遂にランディは力尽きました。
「なぁ」
「どうした家畜?」
「この物語は、完で終わったんじゃなかったのか・・・?」
「思ったより好評だったんで、一応まだ続けるそうだ。その辺は聞いちゃいかん大人の事情だよ君」
「そうか・・・所で」
「何だ?」
「お前はオイラに乗ってるだけ、オイラばっか走って不公平じゃないか!」
「それは主人公の特権とゆーヤツさ。その辺も聞いちゃいか」
次の瞬間には、リンゴ太郎は地面に伏していました。
「この馬・・・俺を落としやがったな・・・」
ランディは、ただブッサイクな顔で屁をこくのみでした。
リンゴ太郎に殺意が芽生えたのは、これで人生で七度目でした。
ちなみに六度目は、プレステがバグった時でした。
「おーい!」
後ろから、おじいさんが追いかけて来ました。
人間と馬の喧嘩というレアな体験を目の当たりにしたおじいさんでしたが、全く気にも留めていません。
「言い忘れたんじゃがなリンゴ太郎」
「いや、ちょっと待てよ」
「ん?」
「ジィさん、あんた前回死んだんじゃ・・・?」
「まぁ気にするな。それで、言い忘れたんじゃがな」
「いやいやいやいや気にするって!」
「わしらを襲った鬼共は、この先のビンビン村に巣食っておるそうじゃ」
「(人の話を聞けッ)ビンビン村?そりゃまた随分と卑猥な名前の村だな」
「じゃ、後は頼んだぞリンゴ太郎」
おじいさんは、マッハ5のスピードで引き返していきました。
「(早ぇ・・・)全くシブトイじいさんだなリンゴ太郎!しかし無事で良かったじゃないか」
「喋るな家畜」
「!?」
「なぁランディ」
「ん、どうした?」
「何でお前は人間語を喋れるんだ」
「・・・その辺は聞いちゃいか」
次の瞬間には、ランディの眼球は潰されていました。
「アギャー!!!ちょっおまっそれはやりすぎだろ!」
「・・・ペッ」
しばらく歩くと、犬がいました。
「ワンワン!あなたは桃太郎さんですね!」
「何?」
「お腰につけたきびだんご、一つ私に下さいな!」
「俺は桃太郎じゃねぇぇぇ〜!」
リンゴ太郎は、犬を一刀両断しました。
「いやいやお前さっきからバイオレンスすぎだろ!」
ランディのツッコミも虚しく、犬は倒れました。
リンゴ太郎は悲しみの涙を流し、叫びました。
「い、犬〜!!!」
「いやいやお前がやったんだって・・・」
「リンゴ太郎、オイラはお前のキャラもテンションもつかめんよ」
「そうか」
「まさかオイラがツッコミ役だなんてな・・・」
しばらく歩くと、キジがいました。
「ケーン!あなたはリンゴ太郎さんですね!」
「何?」
「お腰につけたきびだんご、一つ私に下さいな!」
「ちょうど腹が減っていたんだ!」
リンゴ太郎は、キジを一刀両断しました。
「いやいやお前!人の・・・いやキジの話を聞いてやれ!」
火を起こし、器用にキジを焼きながらリンゴ太郎は言いました。
「お前は食わんのか?」
「・・・」
二人で美味しくいただきました。
「リンゴ太郎、腹が減ってるなら、何できびだんごを食わないんだ?」
「まぁ色々あるんだよ。とりあえず俺は肉が好きなんだ」
「ほう・・・ハッ!」
リンゴ太郎の目は、明らかに食い物を見る目でした。
ランディは油断したら食われる・・・そう思いました。
しばらく歩くと、デモ猿がいました。
「ウキーッ!あなたはリンゴ太郎さんですね!」
「きびだんごが欲しいのか?ほら、くれてやるよ」
ランディは思いました。
「(おっ、猿にはちゃんと対応するのか・・・)」
「どうだ、うまいか?」
返事が無い。ただの屍のようだ。
「リンゴ太郎・・・お前・・・」
「このきびだんご、やはり腐っていたらしいな。食わないで良かった」
「(こいつッ)」
多分続く




