宇宙人
ぱっと思いついた話がBEFORE STORYとしてあります・・・書いてませんが
宇宙人が来ました。
そんなわけのわからないニュースが流れてから俺はひとつのことを考えていた
”よし、会ってみよう”と、一度は触手がビローンっていうのみてみたかったんだよな
幸い、ネットに友人がすこしはいるから、情報集めてみるか・・・
VRMMOやっててちょっと帰れなくなったときのメンバーとかけっこう仲良くなったし、連絡とってみるか
「宇宙人ってどこいけば会えますかねぇ?」よし、一括送信っと・・・
・・・っを返事がきた
「知らねーよ、バカかよ」カイ
「野次馬根性乙」ツァオ
「そんなことよりお前なんで一度も学校来なかったんだよ!!」タイチ
「そんなことよりひさしぶりにあのVRMMOやりましょうよ!!」リリ
「そんなことより僕で童貞捨てましょうよ!!」ナナ
・・・みんなひどいな、こっちは全力で悩んでるのに・・・
ただタイチの・・・俺の友人の”不藤 太一”の言葉は・・・なんでひきこもっちゃったんだろうなぁ・・・俺
こんなことしてるのもたぶん”逃げ”・・・いまだに友人と顔をあわせることすらできてない
・・・べつに”誰か”が怖いわけじゃない、ただ普通に高校生できてるやつに三年クソニートが会いにいくのはなんというか・・・気恥ずかしい
でもまあ今度会いに行こう、会いに行っておもいっきり怒られて、そのあとは・・・何かをしよう、こんなニート生活区切りをつけて、何か満足できるものを探そう!・・・普通は会社に行って仕事してあったかい家庭なんかつくっちゃったりして、そんな中に満足・・・”幸せ”ってやつをみつけていくんだろうけど、なんかわけわかんない大金あって物語してる今の俺にはそうした”働く”ってことが選択肢のひとつで、
三年クソニートには”働かなくていい”っていうのは・・・甘すぎる選択肢だ
だって正直・・・
「働きたくないでござる・・・ってやつk「ばかか・・・雪通くん」
怒られてしまった・・・
怒ったのは親父の元部下・・・かどうかすら怪しい男”武本 公太”彼のつくりだす味噌汁はうまい
・・・というのも彼は知らないあいだに俺の保護者になってて、それでたまに味噌汁つくってくからで、保護者になったのはなんでも親父の遺志だったらしいよ
ただ正直怪しい、でも味噌汁うまい
「そもそも働きたくないって・・・」保護者らしい心配だな・・・だが!!
「大丈夫だって、ニート生活するのはもうやめる、だけどその区切りをつけたいっていうのと高校生としてできなかった思い出を作ろうと思ってさ」・・・触手がバチーンで俺がグワーっていう命の危険があるからな・・・保護者としての恩や味噌汁の恩はいつだって忘れてなんかないし、怪しい公太さんにも一応話しておくか
「それで何するつもり?」心配してくれるかもな、公太さんはいい”誰か”・・・いや、いい”友人”だって言えるひとだから、もし味噌汁補正がなくたって・・・なかったら・・・いやあってよかった味噌汁補正
「宇宙人に会う!!」高らかに宣言した!!
「・・・・・・・・・・・・えぇ!?」驚かせたか・・・無理もない、こんなこと言ってる俺だって触手は怖い・・・だがそもそも俺の交渉術は完璧だ、まずバチってくることはないし、仮にバチってきたとしても巨大ロボットがガァーってハイスピードで動き回るゲームで体得した回避パターン”流水”と”揺り籠”とあとは・・・なにかあったときのために用意した有名な45口径の銃があるから何とかなるだろう
「とにかく俺は普通の高校生みたいな思い出が欲しいんだ!!」ひきこもっていて思ったんだありふれていていい普通でいい、そんな若人たちの青春が俺にはない・・・自業自得なんだけどね
普通の高校生の思い出・・・転生して神様のちからで無双するような・・・神頼み?右手の力がバシュンっとでて魔法やら異能やらを打ち消すような、女子生徒しかいないはずの高校になぜか編入し、へんな機械で戦うような、へんなノートだけですべてを統治しようとするような、スタイリッシュSINIGAMI無双のような、忍者王だか海賊キングだかをめざしてひたすら突っ走っていくような、悪魔とか魔王のちからで無双するような、近所の何でも屋やってる兄ちゃんのとこに入り浸って、自分の目的だったはずの道場再建だかなんかを忘れたあげく、気が付いたらアイドルのケツばっか追いかけてるツッコミメガネのような、異世界に召喚されちゃうような、マフィアの・・・あれ中学生だっけ?自分の知らなかったなんらかのスポーツの才能を、”誰か”が見出してそうやって”誰か”のおかげ・・・いや俺は自分でなにかを選びたい、人格をふたつもっていてもうひとつの人格で無双するような、カードがすべてを決める世界で無双するような、高校つぶしたりしてたら人気投票で一位になるような、友情、努力、勝利がある、そんなごく当たり前でごくありふれたごく普通の高校生に俺はなりたかったんだ!!
※近未来の話ですが普通ではありません
「まさかきみがそんなに熱心になるとはおもってなかったよ・・・わかったがんばれよ・・・っとメールきてるみたいだよ」
とりあえずOKってことかな?とにかく今は素直に端末をみよう
「あの子は無理だけど・・・まあ知り合いの宇宙人紹介するから」ユーリ
・・・軽い!!軽すぎるよ!!俺死ぬかもしれないんだよ!!・・・って知り合いってなに!?えっ!?けっこう仲がいいと思ってたひとの人脈っていうか宇宙人脈にビックリだよ!!・・・っていうか最初のなに?”あの子”に至っては意味も理由も想像すらできねえよ!!気でも狂ったかあの兄ちゃん!!
「ああ後、俺も宇宙人だから ちょっと忙しくて会えないけど」ユーリ
気ぃ狂ってたのかなあ?なに言ってるの?もういやだよ・・・なんだよこれ実は知り合いが宇宙人でしたってオチなの?・・・そういえばオフ会とかやってないんだよなあ、あのVRMMOの管理会社を訴える会とかでごたついててリアルでは一度もあったことないんだよな
と、とりあえず・・・
「リアルで会えたら触手をみせてください」ユキ
とりあえず安全に触手をみれる事実だけをみよう!・・・知り合いの知り合いってなんか怖いし・・・ぶっちゃけ他人だろ”誰か”なんだろ
「えぇなに言ってんの!?触手なんてないよ!!もしかしてあの子も!?シルファお嬢様も知らないの!?」ユーリ
「知らねぇよ」ユキ
深まる”あの子”の謎
「なんで知らないんだよ!!ニュースぐらい見ろよ!!」ユーリ
バーカ!バーカ!ニュースぐらいみてますぅだいたいニュースみてっからこんなメールしてんだろうが!っとこれでよし送信っと・・・しようとしてたらつけっぱなしだったニュースが流れてくる
・・・三日前に来訪した宇宙人ですが、遺伝子的にはわれわれ地球人とほぼ同一のものであり、フィクション等でよくある触手がないことが正式に証明されたといっていいでしょう・・・
なにこれ・・・俺の普通の高校生っぽいこと計画は潰えた・・・
ニュースはまだ続くが・・・
シルファ様かわいい
ほぼそれしかいってなかった
”あの子”ってこいつか
まあ実際にかわいかったな顔立ちそうとう整ってるし、宇宙人の特徴ともいえる変な髪の色、彼女は銀髪で、それは正直なんていうか・・・きれいだ・・・きれいなんだけどロリなんだよなぁ
シルバーな髪の色の
ロリータな
子
略してシロ子
なんていうか需要がありそうなのはわかるんだけど俺ロリコンじゃないしなぁ
とにかくシロ子はかわいかった
・・・でもまてよこんななかでひたすら”宇宙人に会いたい”っていってた俺はロリコンみたいじゃないか!?
それは嫌だったのでメール送った人たちには
「ち、違うんだからねシルファ様だっけ、名前わすれちゃったよハハッ に会いたいからあんなメール送ったんじゃないんだからね!!俺ロリコンじゃないもんね!当然だよね!?た、確かにシルバーロリータっ子略してシロ子はかわいいとは思うよ、だけどロリコンじゃないからね、かわいいと思っただけだからね!!そもそも俺は宇宙人と会いたかっただけだからね!!ロリコンじゃない!!」ユキ
自分で書いてて完璧すぎる・・・これで誰も俺のことをロリコンとは思わないだろう
一括送信っと
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返事がないどうやら俺のロリコンではない宣言は成功したようだ
「ニュースをみたことはわかったよロリコン」ユーリ
ユーリさんには失敗したようだ
「ロリコンじゃねぇよ」ユキ
「うるせぇだまれロリコン!!てっきり宇宙人属性萌えなやつなのかと思ったから知り合い紹介しようとおもってたのに・・・あちらさんに連絡いれちゃったからその知り合いには会いにいけよ」ユーリ
「いやだ」ユキ
触手もないやつに誰が会いにいくかバーカ
「行けよ!!それじゃロリコンだよ!!俺の懇意を無駄にするやつはみんなロリコンだよ!!」ユーリ
「行かせていただきます」ユキ
ロリコンじゃないもん
「・・・ああそうもういいよ、だいたいロリコンじゃないってんならなんで宇宙人に会いたいなんて言ったの?宇宙人萌えじゃないんだろ?」ユーリ
「触手」ユキ
「触手萌え?・・・意外とハードな!?でもないからな!!俺たち髪の色以外まじでほとんどかわらないからな!残念だったな」ユーリ
「ところで萌えってなに?」ユキ
「そこからか!?」ユーリ