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出逢い2
店番チームのメンバーが決まった。
ウエラ、ウエラの息子のロック、執事見習いのモーリス。SPとしてエドモンド卿の衛兵達。みんな楽しそうに農夫に見える勉強している。
「うーん。みんな目つきが鋭いわ。私達は苺を作っているのよ。苺の成長の事以外は顔に出なくていいのよ」
「だけど、姫様にもしもの事があったら俺達の首飛ぶんですよ。顔も目もキツくなりますよ」
「大丈夫よ。私は勝手に単独行動はしないわ。安心して」
嘘だな。と、みんな思った。
お勉強会から1カ月間ほど過ぎた頃、
「プリシラは、どうしている?」
エドモンド卿はウエラに聞いた。
「今日は苺サイダーの仕上がりを見に行っておいでですよ」
「元気…だな」
「苺は運ぶのですか?」
「いや、ガーランドに畑を借りて作っている。さすがに大量に運ぶにはコストとリスクがかかりすぎる」
「苺は痛みやすいですものね」
エドモンド卿はため息をついて、
「ウエラ頼んだよ。私はみんなより3日ほど遅れてガーランドに入る事になるから」
「お任せ下さい」