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バケーション。

 ルークとアレンは、警察本部の中を署員に案内されて歩いていた。


 小声で囁くアレン。

「俺、拷問って初めて見るよ。ルークは仕事は大丈夫なのか?」

「あとでなんとかする。だから、城に帰ったらアレン…よろしく頼むよ。それより拷問なんてわが国では禁止されているはずだ」

「徹夜はゴメンだぜ~。今日中に帰してくれよ。それより、今でも拷問はあるんですよ。ルーク王子」

「そう…なのか?それは取り締まらないといけないな…、人権問題だ。よし、証拠を摑もう」

「おっ、…おう?」

 

 テンション高い2人の期待はむなしく散って、案内されたのは署長室だった。


 署長室に入ると応接セットがあり、強持ての署長と壁側のソファにプリシラの兄ジュリアンが座っていた。

 4人は簡単に挨拶を済ませると本題に入っていった。

 署長は静かに、説明を始めた。

「今わかっている範囲の話ですが、容疑者は職を探して王都に来たが見つからず、金に困って偶然にエドモンド邸に盗みに入った。と、言っています」

 若者3人は頷いた。


 ルークは、

「王都に出て来た…。と、言う事は出身は?」

「リゲル村です」

 署長の言葉に、ジュリアンが聞いてきた。

「それはどこなのですか?」

「ここから東にある、オズワルド大臣の領地です。大きな村です」

 署長の言葉を聞いたアレンは、ルークを見ながら、

「どうする?」

 ルークは何かを考えているのか、腕組みをしながら静かに首を振った。

 プリシラに被害がなかったとはいえ、犯人は極刑にしても足りないくらいだ。

 城を出る時にアレンの言った小さな疑惑の塊が、喉元に貼り付いていて居心地が悪い。

(ソフィア姫…)


 




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