バケーション。
次の日、ソフィア姫からお茶会のお誘いの招待状が届いた。
うさん臭が封筒からもダダ漏れている。
好奇心いっぱいに兄が聞いてくる。
「この人が例の怪しい大臣のところの、お姫さんなんでしょ?行くの?」
私の話に対する、兄と母の反応が面白いので色々と、あれこれの話しをしていた。
「うーん。私1人じゃ判断できないし、ルーク様に聞いてみないと…」
(ルーク様の国の大臣家からの招待だし、勝手はできないもの…)
「はぁん。一緒に行ってやろうか?」
「どこへ?」
「お茶会へ」
「暇なん?」
「失礼だな。こんなに!心から!妹を心配しているのに」
(いや…。顔、笑っているし…)
時間になったので、残念そうな兄を邸に残してお城に行き、ルーク様に招待状の話しをした。
一応ね、兄が付き添いしたがっている事も。
ルーク様の顔が一瞬で困惑している。
やっぱり、です…よね。
困惑案件ですよ。
何かあるから、私なんかを招待するんですよ…ね?
「ちょっと待って、プリシラ様…。お母様とお兄様がこちらにいらっしゃっているんですか?」
(あれ?それ…重要?)
「はい。父と入れ替えで来ました…」
(言ってなかったかな?)
ルーク様はキリリとしながら、
「夕方、プリシラ様を送って行き、ご家族にご挨拶させて頂きます」
(義母と義兄になるわけだから、ちゃんと挨拶しないといけない)
「あの、お茶会はどうしましょうか?」
「えっ?あぁ、それは…何日でしたか?」
「3日後です」
「それは、…後で考えておきますね。任せて下さい」
「はい」
(あの2人に…挨拶か…。気が重…)