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テーマ詩集:雪

作者: 歌川 詩季

 雪害に苦しむかたが、不快に思われたら申し訳ございません。

 雪は降っても せめて積もってくれるなと

 白く染まるアスファルトに

 頭を悩ませなきゃならないのが悔しい


 すぐにでも駆け出して

 まっさらなキャンバスに

 足跡(あしあと)をつけに行かないのが悲しい


 雪だるまや雪うさぎをつくって

 あいつらがとけてしまうまでの短い時間を

 いっしょにすごさないのが(さみ)しい



 幼いころ 雪は空からの贈り物だったのに

 そんなのは ずいぶん むかしのはなしに思えて

 どんな気持ちで この白い景色を

 みつめていたのかなんて

 もう 忘れてしまった気がした



 だけど つぎの朝

 漆黒をとりもどしていたアスファルトに

 安堵(あんど) とはべつに もうひとつ

 ため息をつけたことが嬉しい


 ガードレールにとけ残っていた

 ちょっとの雪をかきあつめて

 ちっちゃな雪だるまをつくれたことが楽しい

 単純に喜べませんよね。

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― 新着の感想 ―
[一言] 大人になると雪が積もると雪搔きしないといけないので憂鬱になってしまいます。 子供の頃のような遊び心はもう無くなりましたね。 いつまでも子供では居られないので仕方ないと割り切っています。 豪雪…
[良い点] 自分い都合が良いように「ほどよく」降ってほしいと願いますよね。それにともなう一抹の寂しさと、でも利便性と。 残った雪で想いを達成して満足。 現実にはこんなところ、されど、でも。ですよね(⌒…
[一言] 雪が珍しい土地の人なら何等か思い当たる事かと……
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