うさぎ看護
黒森冬炎氏主催の割烹内企画「標語まみれ」参加作品です。
ワクチンの副反応を舐めていた。
接種後自宅へ帰った時には、発熱していた。
寝込む前に、うさぎのご飯を用意する。
牧草の束と固形飼料と水をケージに入れると、そのまま意識は飛んだ。
気が付くと、額に何かが当たっている。
オデコはヒンヤリと気持ち良い。
目を開けると、お結びのような顔したうさぎが、覗き込んでいた。
あれ?
ケージ閉めてたよね?
ああ。
夢か。
外の明るさで目が覚めた。
熱は下がったようだ。
おや?
何故か枕元には、濡れた牧草の束が落ちていた。
ケージの中、うさぎは眠っていた。
ここまでお読みくださいまして、ありがとうございました。
そのうち、うさぎ視点の話でも、書いてみたいと思っています。