表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狐の住む岸辺  作者: マイソフ
第1章 ユタ・ビーチ
4/132

6月6日 午前1時50分 カランタン市

「B軍集団から警報が出た。北フランス各地に空挺降下があった」


 SS第12戦車師団長・ヴィット准将は、戦車連隊長マイヤー准将に短く告げた。すでに師団司令部には、海岸近く、サン・マリー・デュ・モン村の丘に進出していた偵察大隊から生の警報が届いていて、15分ほど前から主だった将校は司令部に集まっていた。


「命令は?」


「まだない」


「上陸はないのか」


「シュパイデルは何も言わなかった」


 上陸は夜明け前後に行われるのであろう。上陸側が日中をフルに使って広い地域を確保しようとするのは常識的な行動であった。


 マイヤーは短く言った。


「海岸への道路は、直ちに確保する必要がある。空挺部隊が再集結する前に」


「そうだな。全師団、出動準備」


 ヴィットも短く応じた。周囲が急に慌ただしくなった。カランタンの町全体が戦車とハーフトラックのエンジン音で満たされようとしていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ