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狐の住む岸辺  作者: マイソフ
第11章 嵐
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6月21日 ポーツマス市(SHAEF前進司令部)


「ドイツ軍の攻勢は、第1軍、第3軍の協力により撃退されました」


 スミスの報告を聞いても、アイゼンハワーの心は晴れない。


「弾薬を相当使ったのか」


「まだ報告がありませんが、おそらく」


 これでシェルブール方面への弾薬の集積はまた遅れる。空軍が悪天候の間に休息してくれることだけが好材料である。


「クレアラー大将閣下が、ご都合の良いときにお会いしたい、と申し出ておられます」


「明日の昼食に招待しよう」


「手配します」


 彼は欧州派遣カナダ軍司令官である。モントゴメリーの進撃が進まないので、1個軍相当のカナダ軍が空しくイングランドの兵舎で時をつぶしている。カナダ独自の軍司令部が置けないことは、カナダ軍の面子に関わるのであった。用向きは一種の陳情である。


 この他にもアイゼンハワーの指揮下には、自由フランス第2戦車師団、ポーランド空挺旅団と戦車旅団、ベルギーとオランダのそれぞれ歩兵旅団、チェコスロバキア戦車旅団といった部隊があった。それぞれに過不足ない働き場所を見つけてやることは、ほとんど不可能事に近い。それをなだめすかすのもアイゼンハワーの役目である。


「モントゴメリーは何をしている」


 アイゼンハワーはつぶやいた。確かに、モントゴメリーがドイツの主力を引きつけている間に、アメリカ軍が西側で戦線を突破すると言うのが連合軍の計画であった。しかしモントゴメリーの正面にはドイツの戦車師団は3個しかないのに、アメリカ軍はオルデンドルフの師団も含めれば2個を引き受けている。この程度の差なら、イギリス軍も前進すべきであった。


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