表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とし少年の絵日記  作者: 椎名焦茶
10/21

第9話「罰当たりボーイズ」第1章「テーブルゲーム」

僕らが一番遊びに貪欲な年頃にテーブルゲームが流行した。


インベーダーゲームと言えばイメージして頂けるだろうか?

学校近くの駄菓子屋でも勿論テーブルゲームを導入した。それも2台!

今時テーブルゲームの無い店なんてありえない。


それは残念ながらインベーダーではなく、自機戦艦が敵戦艦を壊しながら進んで行くという、縦スクロール型のシューティングゲームであった。家庭用ゲーム機の登場はまだ

まだ先の話で、

そんな単純なゲームでも、僕たちは夢中になった。

本当は下校時に寄り道したかった。

だが駄菓子屋があまりにも学校から近すぎて先生に見つかってしまうというリスクがあったし、何故かそういう生徒を見つけるのは決まって教頭先生だったりする。

下校時に寄り道するのは断念せざるを得なかった。


学校から家まで徒歩40分、家から駄菓子屋まで自転車で20分。

学校は山裾なので帰りは下り道、この1時間を少しでも短縮するため、坂道を利用して田んぼ3枚分走っては1枚分休憩を繰り返し、自宅から駄菓子屋までの自転車は上り坂だが力の限りこぎ続けた。


遊びのためなら努力を怠らない。


体力と気力は充分だったのだが、唯一自分たちの努力だけではどうしようもないのが財力だった。

ゲームは1プレイ50円。当時一日の小遣いは100円で、ブラックブラック(チョコレートアイス)を一本買ってしまうと1回しか遊べない。


この時ほとんどの友達が同じ小遣い問題に悩んでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ