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プロローグ

異世界ものが好きで、自分でも書きたくなったので、書いてみました。

初めて書いてみたので、言葉は稚拙なところが多いですが、続きも書いていきたいと思います。

よかったら読んでくれると嬉しいです。

「やっぱりこれは、今流行りの異世界ってやつーーーー???」


話は30分前に戻ります。


わたし、花井りこはいつも通り、通いなれた通学路を歩いていました。


眩しい光に包まれたかと思うと、気がつくと、都会のジャングルから、リアルなジャングルへと景色が変わっていました。


状況がのみ込めず、立ち尽くしていたが、こういったアニメや漫画は何度も読んだことがあり、試しにある言葉を口にしてみた。


「ステータス、、、オープン?」


すると目の前に画面が表示され、ステータスが書かれていた。


書かれてある内容を見てみると、良くある異世界アニメ同様にチートな能力値になっていた。


そして、今に至るといった感じである。


「レベルが99で、炎耐性、毒耐性、スキルもよく分からないけど、色々とあるみたい」


こんなチート能力でも、ここがどこかもわからないし、食べるものもないし、ベッドもお風呂もないところで生きてくことなんて不可能だよぉ。

なんてことを考えていると、RPGではお馴染みのスライムが現れた。


見た目は可愛い外見だけど、あまりに突然なことで、悲鳴をあげてしまった。


その声を聞き付けて、騎士みたいな格好をした二人の男性が助けに来てくれた。


そのうちの1人の男性が

「大丈夫ですか?すぐに退治します。下がっていてください」

と爽やかな美声で、力強く、でも優しさを含んだ話し方で話してくれた。


もう1人は、やれやれといった、いかにもやる気が見られない感じでスライムと相対した。


爽やかイケメンの一太刀でスライムは消滅した。

スライムもよく見ると可愛く、消滅したことに少し残念な気持ちが残った。


爽やかイケメンが近づいてきて、

「大丈夫ですか?お怪我はないですか?」

と優しく声をかけてくれた。

「大丈夫です、助けていただいてありがとうございます」

と答え、顔を見ると、近くで見ても、やっぱりイケメンで、アイドルとかモデルとか言われても信じてしまうほどの美形であった。


「僕らは冒険者をしていて、このレバノンの森で最近モンスターの動きが活発化していることへの調査のために来ているんだが、君はなぜこんなところで、しかも一人で何をしていたんだい?」


当然の質問だけど、どうしよう、素直に本当のこと言った方がいいのかな?でも、アニメとかだと、よく異世界から来たってこと黙ってることが多いよね。色々と考えたけど、他にどう説明したらいいかも分からないため、本当のことを話した。


「日本という、こことは異世界からやってきました。気づいたらここにいたので、私もよくわからなくて、、、」

少し涙ぐむ私に対して、


「日本?異世界?聞いたことがない都市の名前だね、誰かの魔法とかでここにテレポートさせられたってことかな。こんな幼い女の子をモンスターだらけのこの森にテレポートさせるなんて、ひどいヤツがいたもんだ。


ひとまず、ここは危険だから、近くの街に向かおう、元いた街に戻る方法は、そこで考るといい」


異世界という言葉が、理解されていないようであった、彼が天然なのか、それとも、そういった概念がこの世界にはないのか、この人の言うとおり、街に向かうことにした。


「そう言えば、自己紹介がまだだったね、僕はハイド、そして、こいつはロイって言います。君の名前は?」


「私は花井りこっていいます。」


「へぇ、家名があるんだ、良いとこのお嬢様なのかな?」


この世界では苗字があるのは、限られた貴族だけのようだ。


「そんなことないですよ、普通の家の娘ですよ」


笑ってごまかしたが、どのように受け取ったのかは分からなかった。


ハイドは道中、私が歩きやすいように、草をかけ分けてくれたり、不安にならないように、楽しい話をしてくれて和ませてくれた。

ロイは私とは一切目を合わさず、無口で、少しはなれた所を歩いていた。


二人とも私が会ってきた全ての男性のなかでもトップクラスに格好よく、少女漫画とかの良くある展開だと、ハイドと良い感じになるけど、最終的にはロイとくっついてしまうのだろうか等と妄想を膨らませていると、彼らの町、カムナックに着いた。


二人は調査の報告のため、冒険者ギルドに向かいたいということだったので、私もそこに付いていくことにした。


町並みは、異世界お馴染みの中世ヨーロッパという感じで、東京で17年暮らした私からすると、異世界に来たんだなぁって再認識させられた。


ギルドに入ると、周りの冒険者達はざわめいた、こそこそ話している内容を要約すると、ハイドとロイは名のある冒険者で、この街には森の調査のために町長が呼んだらしい。


二人はギルドでの報告が終わったみたいで、私のところに戻ってきた。


「りこ、お待たせ、先ずは、君の処遇について、町長に相談することにしよう。」


二人につれられて、町長の家に行くことになった。

町長という言葉から、おじいちゃんをイメージしていたが、凄く若く、二十代前半のインテリイケメンがそこにいた。


「このカムナックで町長を務めさせていただいていますカムイと申します。ハイド君から軽く話は聞いていますが、ご自身の町への帰り方が分からなくなったと、しかもハイド君が知らない街から来たということでしたね。」


私がはいと答えると、町長は困ったような顔をして、


「ハイド君は優秀な冒険者で、彼の知らない町ともなると、簡単に行ける所にはないということ、どうでしょう。しばらくこの街で過ごされてはいかがでしょうか?

もちろん、お仕事はしていただきます。」


帰る術が全くわからないこの状況で、衣食住の確保が第一であるため、この申し出は私にとって凄くありがたかった。よろしくお願いいたしますと答え、この街に住まわせていただくことにした。


仕事内容はまだ、決まっていないが、取り敢えず、今日は町長の家に泊めさせてもらうことにした。


こちらの世界に来てから、何も食べていなくて、お腹が減っていて、晩御飯を用意してもらったのだが、固いパンに、具のないほとんど水と変わらない薄味のスープだけだった。


町長の家の食事がこれなので、この世界の食事には絶望しかなかった。


誰も使っていないという部屋を使わせてもらい、その部屋で床につくことにした。


今日は色んなことがあったなぁ、この世界の男性はイケメンばっかだったなぁと浮かれ気分で考えており、ギルドにいた他の男性冒険者はいかにもな容貌のムキムキのいかつい男性が多かったことすら忘れており、ハイドやロイ、カムイのことばかり考えており、自分に言い寄ってきたらどうしようなどと考えながら、眠りに落ちかけようとしたとき、

「我が主、、、我が主」

という声が聞こえ、ハッと目が覚め起き上がった。


そこには、またしても、美形な男性、執事のような服装で、しかも後ろには翼らしきものが見えている。

「このロキ、この三百年あなた様のご帰還を心待ちにしておりました。

このような人間の暮らす町など滅ぼして、あなた様のお城へ戻られてください、魔王リコ様」


もうある程度のことは驚かないと思っており、このイケメンが部屋に突然現れたことに対しては、冷静でいられたけど、魔王?何言ってるのこの人?

というか、もしかして人ではない?


考えがまとまらない状況で、


「えっ?どういうこと?魔王って?」


「何をおっしゃっておられるのですか?魔王リコ様」


私は異世界へ来て、魔王になってしまったようです。

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