光に包まれる闇
激突の刹那のタイミング、 バルドはどん、 と押された。
「へ?」
間抜けな声を出すバルド、 押したのは・・・
「さ・・・」
「い・・・?」
サイを押して倒れたバルド、 そしてセキユーの頭部がサイに激突!!
「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
激痛に絶叫するサイ!!
しかしサイはセキユーを抱きしめた!!
「何の真似だああああああああああああああ!! 邪魔をするなあああああああああ!!」
セキユーが叫ぶ!!
「セキユー・・・さん・・・!! 私は・・・貴方を尊敬していた・・・・!!
でも貴方の暗黒を・・・・わかってやれなかった・・・っ!!
もっと踏み込んでいれば・・・・!! 貴方を助けられたかもしれないのに!!
だから・・・私が貴方を止めます!!」
「・・・・・」
セキユーは回転しながら語った。
「・・・・・サイちゃん、 君に私が救えるのか?」
セキユーはぽつりぽつりと語り始めた。
「愛が意味の無い物だった、 私が孤児達に与えられる物は愛だけだったのに
そんな私を君が救えると?」
「貴方の過去を・・・私は知らない・・・・・でもだからって何もせずにいる事は出来ないっ!!」
「・・・・・・」
サイは血を吐きながら言った。
「・・・・・」
セキユーは徐々に回転を落してやがて止まった。
「サイちゃん、 孤児に救いを、 救われない者に救いを」
「はい・・・必ず・・・・!!」
「・・・・・・・」
セキユーの瞳孔が開いた、 死んだのだ。
「死んだ・・・のか?」
ゴハンが尋ねた。
「・・・・・えぇ・・・」
ぎゅ、 とセキユーの頭を抱きしめるサイ。
「・・・・・セキユーは狂っていた、 だけどきっと良い人だったんでしょう」
「そうですね・・・彼が狂う前に会いたかった・・・っ!!」
サイは涙を流した。
「・・・・・・あの・・・悪いんだけど助けてくれないかな?」
足が無くなった少女がバルド達に声をかける。
「・・・生存者を探そう」
「私以外には生存者は居ない・・・私は頑丈だからね
何とか生きてられたけど他の子は・・・」
目を伏せる少女。
「君は?」
「私はネビット、 シャリ王国国立騎士学園の生徒会長、 いや元生徒会長かな・・・はは・・・」
「道理で頑丈な訳だ・・・立て、 そうにはないな」
「他に何か無いか探さない?」
「そうだね、 でも何も無いと思うわ、 ここは単なる食材貯蔵庫だし・・・」
「一応は探した方が良いと思うよ」
そう言ってバルドは包帯を取り出した。
「一応包帯を巻いておこう」
「ありがとう」
ネビットの足に包帯を巻くバルド。




