昔からある駄菓子屋のおばあちゃんは女スパイ!
僕が子供の頃からある、近所にある“駄菓子屋さん”
そこのおばあちゃんは、とっても優しいおばあちゃんなんだよ。
___だけど?
僕も大人になって分かる事だけど...。
周りは、高層ビルやキレイなお店が増えたのに、、、。
そこのボロボロの駄菓子屋さんは、潰れないんだよ。
他の昔からあるお店は、どんどん潰れていくのにね。
【・・・何故なんだろうな?】
___僕は、それがずっと気になっていたんだ。
___お客さんも、みんな子供ばかりだし!
おばあちゃんが店番で、居眠りをしていると、、、?
___万引きしていく子供たちだっているのに、、、。
僕は、知っているんだ! おばあちゃんが目を細めて万引きをして
いる子供を見ているのに、、、何も言わない事を...。
おばあちゃんは、優しいから! 何も言わないんだよ。
___いや? 他に何かあるのかな、、、?
*
___大人になった僕は、たまにそのおばあちゃんがいる駄菓子屋さんに
行く事があるんだ!
___久々に、駄菓子が食べたくなってね!
子供の時に食べた、あの味を思い出したくって。
・・・それと? おばあちゃんに会いに。
▽
___僕がその日、仕事が休みで! 半年ぶりぐらいに駄菓子屋に行くと?
何か? お店の中が慌ただしい。
僕は、何だろうと駄菓子屋さんのお店の方へ。
・・・そうすると?
黒のスーツ姿でグラサンをかけた怪しい男性2人が
なにやら? おばあちゃんと真剣な話をしているんだ。
___僕は、バレないように静かに近づいていくと、、、?
変な話を聞いたんだよ。
『___梅子さん! 実は? 貴女に調べて欲しい事があるんだが?』
『・・・えぇ!? 今回の仕事は何なの?』
『___大統領の側近の男! 木村 和夫の事を調べてほしいんだ!』
『___いいわよ! その? 木村さんの資料はあるの?』
『___勿論です! よろしくお願いします! 任務が完了したら?
我々に、ご報告してください!』
『___分かったわ! ご苦労様。』
『___はい!』
___黒のスーツ姿の怪しい男性2人は、、、?
話が終わると、そそくさとお店を出て行ってしまったんだ。
・・・その後に?
僕が、『おばあちゃん? あの人達誰なの?』 と聞くと?
役所の人よ! 保険がどうのこうのと言っていたわね! だって!
___そんな話をしていなかった事は、僕が一番分かっている!
隠れて、僕は話を聞いていたからね!
・・・僕が思うに?
おばあちゃんって? 【女スパイ】なんじゃないかと思うんだ!
だから! こんなおんぼろな駄菓子屋のお店が潰れないんだと?
【怪しいよ! おばあちゃん。】
▼
___それから?
僕は、ちょくちょく駄菓子屋さんに足を運んだのだけど、、、?
おばあちゃんは、変わったところはないんだ!
いつも通り、駄菓子屋さんは開いているし!
いつも通りのおばあちゃん。
・・・僕は仕事が終わった後も、気になって駄菓子屋に行ったんだけど?
やっぱり、変わったところはないよ。
おばあちゃんは、夜10時ごろになると電気が消えて寝ているらしい。
外に出て行っている形跡もないしね!
【・・・本当に!? おばあちゃんは女スパイなのか、、、!?】
それを、疑問に思うようになったんだよ。
___おばあちゃんの年齢だって? 見た感じだけど。
80歳は超えているよ。
80歳を超えたおばあちゃんが女スパイなはずがないよね!
僕は、そう思って! おばあちゃんを探るのをやめたんだけど...。
▽
___その頃、おばあちゃんは?
別の場所から、任務を遂行していたんだ、、、!
駄菓子屋のお店は、地下があってそこから別の場所に移動できるらしい。
しかも!? あの駄菓子屋のおばあちゃん!
80歳ぐらいに見えていたのに、実は? まだ40代とか、、、?
あり得ないよね? まさか!? 変装していたのか、、、?
【このおばあちゃんは、一体!? 何者なんだ!?】
*
『___どうも! 任務完了したわよ! 報酬が楽しみね!』
『___貴女の好きなモノをお渡ししますよ。』
『___あら? お金かしら? お金は裏切らないからね!』
『___ご苦労様でした。』
『___えぇ! また何かあったら? 言ってね!』
『___ははい!』
___本当に、駄菓子屋のおばあちゃんって? 何者、、、!?
最後までお読みいただきありがとうございます。