自分とは
僕は守田 辰。普通の高校二年生
父にプロ野球選手を持っている恵まれた環境で生きてきた。
みんな父の姿に憧れて野球を始める。父はかっこいい人で、投げれば完封は当たり前、打てばホームラン。頭脳明晰で大局観にも優れていて、監督も兼任するスーパーマンだ。誰にも誇れる素晴らしい人
それで、息子はスポーツ万能、学業は優れている。
なんてことが兄弟で共有されていればよかったのに。
兄は僕の三個上でプロ野球を選んだ。かっこいい兄だ。最近では結果を出してきていて、メジャーのスカウトも視察に来ていたりもする。
それで僕を見てみると残念なことにその能力は引き継がれなかった。
何をやっても中の中世の中の言葉で言えば器用貧乏と言われる類の奴だ。
みんな僕を見ていつも言う
『父や兄とは違うんだな』って
勿論、その言葉は間違いではないと思ってるし、実際のところそうだけど
誰も僕を見てくれない。普通の人よりも出来ることは多いし、色々な体験をしてきた。
しかし、一緒にいる兄には必ず負ける。どんな事があろうと、例え、僕が優位に立っていた状態でも、運が良い兄とは違って運が悪い弟は必ず失敗をする。
そんな僕を誰も何も言うことはない。兄が一緒なら、という条件がつくけどね。
だから、努力を惜しまずにずっとしてきた。色んなことを。音楽、スポーツ、ソムリエ、料理、整体…等例を挙げればキリがない。
まあ、そんな事をしても二人には勝てなかった。そのお陰でついたあだ名は二級コレクター。履歴書には収まりきらないだろう。
そんな器用貧乏を置いて世界は回り、太陽は昇るーなんてかっこいい事は言えない。
一つ一つの積み重ねも、無駄になる程悲しい物は無い。
天才ってやっぱりいるんだなぁといつも頭で考える。
兄には彼女さんがいて、いつも一緒にいる。少し羨ましく感じる。
因みに僕には幼馴染はいる。が、僕には当たりきついし、本人曰く僕ではない別の人が好きといつも言ってる。
僕には興味などないのだろう。口癖は『あんたにお兄さんぐらいの才能があればいいのに』と、周りの大人の様な事を言っている。
僕には友達はいない。いつもクラスメイトは色眼鏡で僕を見るから。僕には普通の生活など送る事は無理なのだろう。
最近では一人暮らしの食に拘りを持ち始めている。我ながら面倒くさい人間だと思う。
文学の世界に足を踏み入れていて、全国の高校生の作品の中から歴代の審査員の得点はトップテンに入っている。が、兄も昔やっていたこれは言わずもがなの結果がある。
様々な人に色々な事を言われた。悲しさはない。悲しさはない。断じてない。
学校にもしっかりと通っていて、無遅刻無欠席記録をしっかりと守り抜いている。
母親という存在はない。母親はたった一人の僕の味方だったが、交通事故に遭って以来、見舞いに行った時に家族に言われた一言でもう会ってない。
別に、母親が記憶障害になった。とか、そういうものではなく…心にきた一言を父親に言われた…から。
今日の夜ご飯は味がわからないや。
きっと、しょっぱかったのだろう。今日はもう早く寝る。何もかも、きっと時間がなんとかしてくれる。
そろそろ十時だ。今から寝よう。
そういえば明日は入学式だから学校に行かなくては。
そうして僕は十時に寝た。送られてきていたラインを見ることはなく。