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詩集  作者: 水島素良
8/19

愛してる 愛してた


いつも君は 私の前を

少し早足で 歩いていたよね

私はいつも 追い越したの

あいさつをする 勇気もなくて


その気持ちが 何かも分からずに

戸惑っていた 君を見つめていた

そばにいると とてもあたたかくて

理由もなく ただうれしかった


今はもうわかるよ あれは恋だった

だけど幼すぎて 気付けなかった


だけど今は はっきりとわかるよ

手遅れでも 言わせて


「愛してた」



二人で歩く 最後の日に

君は何かを 話していたよね

微笑んでいた 気がするけど

何を話してたか 思い出せなくて


だから今も 春風が吹くたび

耳を澄ます 何も聞こえないけど

もしも何か 伝えられたのなら

今も君は そばにいたのかな?


あのころの私は 過ぎ去った日々が

戻らないことさえ 気づけなかった





だけど今は 少しだけわかるよ

記憶の中 言わせて


「愛してる」




遠く離れた街で

君はもう誰かと幸せでいると、知った……





さみしさに泣いても 何度悔やんでも

いつのまにかヒマワリ 咲き始めてた


どんなにつらくても 君がいなくても

こんなふうに季節は 過ぎていくんだね?


だから今は 静かに祈るだけ

君の未来が やさしく光るように


離れてても 二度と会えなくても

手遅れでも 言わせて


「愛してる」



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