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詩集  作者: 水島素良
5/20

この美しい過ちを(旧)


私はだれにも見えないの

空気のベールに包まれて

まわりの何も見えないの

何もかもが微かな光


生きる意味なんて何もない

ここはあまりにもぼやけてて

心から愛した人も

いつかは互いを忘れてしまう


どんな言葉を探したら

私は許されるのだろう

どんな世界を夢見たら

心は救われるのだろう

この世に生れてきてしまった

この美しい過ちを


夕陽の灯りが落ちる頃

影はあまりにも美しく

照らされる人はただ

現在だけを心に映す


町を歩く無数の人の

行き先もわからぬ後ろ姿が

とても空しく見えるのよ

とても、とても悲しく見えるの


どんな朝日が昇ったら

生きていていいと思えるだろう?


夕陽の影は美しく

時間は止まったようになる

どうして世界はこんなにも美しいの?

何もかも捨ててしまいたいのに


どんなふうに歩いたら

行くべき場所が見えるだろう?

どんなふうに笑ったら

これでいいと思えるだろう

この世に生まれ落ちてしまった

この美しい過ちを


どんな言葉を探したら

私は許されるのだろう

どんな世界を夢見たら

心は救われるのだろう

この世に生れてきてしまった

この美しい過ちを


過ちを


あなたがいたらこの世界を

どんな言葉で飾るだろう


この美しい過ちを


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