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詩集  作者: 水島素良
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かなしむな

いつしか日々ははやばやと過ぎて

街の景色も変わり果てた

いとしい人の後ろ姿さえ

今や遠くかすんで消えた


私は忘れ去られたのか

生まれた街に溶け込めずに

行くあてもなくよろよろと歩き

探すものも何一つなく


*かなしむな 明け方の日は

 新しい風運んでくるから

 笑顔でなくてかまわないよ

 誇らしい顔で歩いていておくれ


(かなしむな、かなしむな)


懐かしい 古いままの場所も

すでに私の居場所ではなくて

騒がしい日々 その面影が

幻が 通り過ぎて行った


私は忘れ去られたのか

馴染んだ道になぜか迷う

帰り道もおぼつかないままで

待つ人すら今やもうなく


*かなしむな 真夜中の雨

 静かな夜を 与えに降るから

 幸せでも不幸せでも

 飾らない道を歩いていておくれ


(かなしむな、かなしむな、かなしむな)




月明かり(ともしび)を運び

来るべき日の訪れもなく

月の光消え果てても

人の足は歩みを止めぬから


*悲しむな 明け方の日は

 新しい風運んでくるから

 笑顔でなくてかまわないよ

 誇らしい顔で生きてくれたら

*悲しむな 真夜中の雨

 静かな夜を与えに降るから

 幸せでも不幸せでも

 飾らない道を歩いていておくれ


 かなしむな、かなしむな……


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