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詩集  作者: 水島素良
11/19

赤い町の昼下がり


赤い町の昼下がり

私はここで生まれた

遠い夢の面影が

雲間を渡る月のよう


さよなら 一人歩きだす

誰も追わないと知っている

さよなら 秋の昼下がり

遠く かなたへ逃げていく


青い村の夜が明けて

緑の夢がこだまする

空を飾る鳥の羽根

土を彩る草の芽が


さよなら 暗い過去の道

もう同じことは起こらない

さよなら 昔のあの私

そして 私と出会った人


白い街の夜が明けて

オレンジの夢と砂をかむ

雪の影が色を絶ち

闇の黒さが思わせる


さよなら 道を涼風が

人の隙間を走り抜ける

さよなら 古い街の明かり

忘れられてく 人の波


赤い町の昼下がり

私はここで生まれた

遠い夢の面影が

雲間を渡る月のよう


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