感傷
雲間の太陽がかすれた
昼間の夢を失くして
夕焼けの風が憂いを奏でた
さみしさ一つ隠せず
灰色の道 過ぎていく
一人 立ち止り
道行く人を見つめて
ああ 考え始めたら
迷路の入口に また
立っている自分に気づく
後戻りもできず
*君は今も ほほえみを
浮かべているのか
思い出が 奏でる嘘
悲しみの証(わかっているのか?)
凍えた夜風が伝えた
今この目の前に
とまどいのありかを認めた
誰の目にも触れず
いつも通り 路地裏を
早足で歩く
またあの疑惑が募る
「ああ こんな日々の中で
街の影の出口が
見つけられるだろうか?」
何一つ確信もできず
*君は今も悲しみを
抱えているのか
喜びという名の歌の
旋律に隠して(涙を流して)
ああ……(間奏)
今日という名の嵐が
吹き抜けて去るころ
ほら 聞こえてくるのだろう
遠い記憶を超えて
君の夢の叫びが
暗い夜空から 今
違う未来を告げる
*君は今もこの街で
歌っているだろう
生きることの悲しさを
その胸に忍ばせて
*そして今も幸せを
夢見ているのか……?
日常が知らせる夢
希望の言葉を(伝えているだろう)