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詩集  作者: 水島素良
10/19

感傷

 雲間の太陽がかすれた

 昼間の夢を失くして

 夕焼けの風が憂いを奏でた

 さみしさ一つ隠せず


 灰色の道 過ぎていく

 一人 立ち止り

 道行く人を見つめて

 ああ 考え始めたら

 迷路の入口に また

 立っている自分に気づく

 後戻りもできず


 *君は今も ほほえみを

  浮かべているのか

  思い出が 奏でる嘘

  悲しみの証(わかっているのか?)


 凍えた夜風が伝えた

 今この目の前に

 とまどいのありかを認めた

 誰の目にも触れず


 いつも通り 路地裏を

 早足で歩く

 またあの疑惑が募る

「ああ こんな日々の中で

 街の影の出口が

 見つけられるだろうか?」

 何一つ確信もできず


 *君は今も悲しみを

  抱えているのか

  喜びという名の歌の

  旋律に隠して(涙を流して)




 ああ……(間奏)


 今日という名の嵐が

 吹き抜けて去るころ

 ほら 聞こえてくるのだろう

 遠い記憶を超えて

 君の夢の叫びが

 暗い夜空から 今

 違う未来を告げる


 *君は今もこの街で

  歌っているだろう

  生きることの悲しさを

  その胸に忍ばせて


 *そして今も幸せを

  夢見ているのか……?


  日常が知らせる夢

  希望の言葉を(伝えているだろう)



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